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アルク・キリスト誕生記念 (3004) (03-12-24 21:16)

「おはよう、志貴」
「ん、おはようアルクェイド。っていうかガードレールの上(そんなところ)で待ち伏せするのやめろって。少しびっくりしたぞ」
「えー、なんでー」
「なんででも…といったら嘘になるな。あのときの事思い出すからあまり気分良くないんだ」
「そんなに嫌がらなくてもいいじゃない。あれが私たちの始まりといってもいいくらいなんだから。…じゃなくって、危ない危ない。危うく本来の目的忘れるところだったわ。
志貴、今日何日か知ってる?」
「12月24日だろ?それがどうした…って、なんだなんだ。そんな軽蔑したものを見るときのレンみたいな目つきして」
「明日何の日か知ってる?」
「クリスマス」

黒猫の見る夢[中編] (2550) (03-11-08 19:19)

秋が終わりやがて冬となる季節。私以外には誰も存在しない遠野家の庭。
私は一瞬身を震わせて、空を見上げた。わずかに漂う雲は穏やかで、柔らかに欠けた月が辺りを照らしている。

夜もふけた。人も、人でないものも、皆が皆等しく夢を見る時間だ。
暖かい夢、寂しい夢、恐ろしい夢、楽しい夢。
この時間には本当に様々な夢が生み出される。
そして私はこの場を離れる。彼女たちの夢を見るために。

レンの視点から語られる、ほのぼのとしたお話です。今回はバトルも無く、人も死にませんので、全ての方にお楽しみいただけます。

未来、交錯せず。想い、交錯し。 (5892) (04-01-17 00:29)

_http://bbs.fuzzy2.com/unofficialbbs/typemoon/  (archive)   作者:10=8 01
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 浅上女学院 遠野志貴 瀬尾晶 月姫蒼香

 そもそも、未来視を都合のいいものと考えていたのが間違いだったのかもしれない。本人の望む、望まないに関わらず視えてしまう未来だったが、望む未来が視えてもそれが自分と交錯するとは限らないもの。
 未来は、意地悪だ。
 誕生日だというのに―――逢いたい人にも逢わせてくれない。


瀬尾晶誕生日ということで、短めのSSを一本仕上げました。
そうそう、シリアスなお話でもないので、肩の力を抜いてのんびり読んで頂ければ嬉しいです。

場所:SS掲示板「瀬尾晶・誕生日書き込みツリー」

「ほのぼの縛り」という縛り(_| ̄|○) (3618) (04-02-03 21:14)

_http://blue.kakiko.com/riichi/index.htm  (archive)   作者:利一
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 18禁 月姫全般 アルクェイド 遠野秋葉

ひょんな事からSM本を前にした秋葉とアルクェイド。
言い合う内に二人で試そうと言う事になり……

「「ほのぼの」縛りというジャンルの制約がなんとも……」
「ナニ? ほのぼのと緊縛するんですか……?」
「違います……_| ̄|○」
そんな発端から生まれたSS。製作時間約二時間。
状況、心理の描写は極力カット。題字以降はセリフのみで
トバし読みも容易な手抜きSS。
Fateの息抜きには……ならんかな(滝汗)

愛する誰かを守りたい (2944) (04-04-07 22:34)

_http://blue.kakiko.com/riichi/index.htm  (archive)   作者:利一
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 浅上女学院

遠野家での一件以後、浅上女学院へと入学を
果たしたプラム。羽居に近づこうとする彼女と、
周囲の人間とのドタバタ劇。
単行版にして約45ページ。

ユウヒツさんからの一万hit記念リクエストです。

ユウヒツ様作「浅上三人娘+1 遠野家へ行く」の
続編的なSSです。(今作品だけでも御理解頂けるようには
しております)

Don‘t you wanna take her……? (3527) (04-02-08 14:05)

ある晩、琥珀と寝酒を嗜む秋葉。流れからアルクェイドの話となり、
自身と彼女との知り合った経緯について話し出す。
毎朝志貴の部屋へと訪れていたアルクェイドと、
それに業を煮やしながら迎撃した自身の顛末。

命様からのキリリクでリクの内容は「アルクほのぼの」
……全然守れて無い気がします(汗)
権兵衛党さんとの合作です(感謝) 単行本版にして約44ページ。
若干性的描写がある為18禁としましたが、内容的には
取り立てて18禁というものではありません。

使い魔レンちゃん、向かうは敵なし! (25098) (05-11-29 02:03)

こちらの作品も大変ご無沙汰しております。
丸三年更新しておりませんでしたが、本日久しぶりに更新させていただきます。

7月3日 中間

初めて入るシエルさんの部屋。ドキドキしながら靴を脱ぎます。

あれ、狭い。
埋葬機関はなんてケチなのでしょう。命がけの仕事をさせているのに
こんな狭い部屋でしか暮らせないぐらいの手当しか出さないなんて。

と、いきなり声をかけてきた貴方はどなたです?

Good Night, Baby... (2307) (03-02-09 21:30)

_http://bousetu.hp.infoseek.co.jp/  (archive)   作者:雨音
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 両儀式

第四回TYPE-MOON人気投票へ投稿した式応援作品です。
有限かつ微小な支援効果も無くなったので、HP公開。

コクリ――――

コクリ――――

彼女の細い頤が、不規則に舟を漕ぐ。

「式……眠いの?」
「ネムクナイ……」

いつも通りのようでちょっと違う (446826) (10-10-24 19:26)

_http://cgi-games.com/esupi2/  (archive)   作者:SPII
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 琥珀

「志貴さん志貴さんいらっしゃいますかー」
今日も今日とて琥珀さんが部屋にやってきた。
毎度同じ反応をするのも面白く無いので、今日はちょっと捻った対応をしてみることにした。
「Hello my name is Shiki Toono. How are you?」
「我的名字琥珀。我很好」
「え、なに?」
「スペイン語です。いやー英語はどうにも苦手なのでつい」
「明らかに中国系のそれだったよね」

やはり琥珀さんのほうが一枚上手なのであった。

さっちんと紅葉狩り その11 (完結) (13599) (05-01-06 20:37)

_http://cgi-games.com/esupi2/  (archive)   作者:SPII
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 月姫全般 弓塚さつき

「ゆ、弓塚」
「ひゃ、ひゃいっ?」
いきなり声をかけられ変な声をあげてしまった。
「あ、し、志貴くん」
どうしよう、今のわたしの変な笑いとか見られちゃったんじゃないかなぁ。
「しゃ、しゃしゃ、しゃわー、開いたから、どうぞ」
志貴くんは顔を真っ赤にしてがちがちに緊張しているみたいだった。
わたしの変な行動なんかまるで気付かなかったみたい。
「ははは、はい。かしこまりましてございます」
つられてわたしまで敬語になってしまった。
「が、がんばって?」
「は、はい、頑張ってご入浴いたしまします」

ななこ・すーぱーがーるカンパニー その196 (355239) (09-02-28 12:34)

確かバカは風邪をひかないとかいう言葉があった気がする。
「……おかしい」
その日は朝から体調がおかしかった。
まさかと思い熱を測ってみる。
「8度5分……か」
どうやらオレはバカではないようだった。
「あー……」
そんなわけでバイトも休んでもう何時間も天井を見ている。
眠りたいところなのだが体の間接が痛くてそれどころじゃあない。

ネタとスランプ (130403) (06-09-23 10:34)

「スランプというものがありましてね」
「なんだいやぶから棒に」
わたしの部屋に来てくれた蒼香先輩はいぶかしげな顔をしていた。
「書かなきゃいけないのに書けないんですよ」
「書かなきゃいけないの?」
羽居先輩はいつも通りのほほんとしている。
「いけないってわけじゃないですけど……まあ書きたいという気持ちはあるのに空回りしているといいますか」
「なるほど。それをスランプと」
「はい。何とかなりませんかね」

乾家に遊びに行こう その12(完結) (5658) (04-11-11 18:42)

_http://cgi-games.com/esupi2/  (archive)   作者:SPII
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 月姫全般 琥珀 ななこ 乾有彦

「大変ですねえ琥珀さんも。飽きたらいつでも俺んとこ来てくださいよ?」
「あはっ。残念ですけど今のところその兆候はありませんねー」
俺を無視して会話が進んでいる。
「ななこさん、こいつらの言ってる事わかる?」
しょうがないのでななこさんに聞いてみた。
「はぁ。つまり志貴さんと琥珀さんが恋人としては上手くいってるのかどうかという意味だと思うんですけど」
「な、なんだってえっ?」
「……何驚いてるんだ? 遠野」
「おま、おま、おまえ、どうしてそれがわかった?」
有彦にはそういうことは一言も話してなかったはずなのに。

屋根裏部屋の姫君 第七部 その36 (完結) (453178) (07-12-25 18:30)

「今日は早いんですね」
「明日から休みだからね」
冬休みの始まり。
クリスマスを経て年始までゆっくりと過ごす事が出来る。
「クリスマスはぱーっと盛り上がっちゃいましょう」
「そうだね」
琥珀さんの事だから色々と準備しているんだろうな。
「……ふう」
机の傍にカバンを置く。
ふと、カレンダーにつけられた二重丸が目についた。
「……今日が誕生日とか言ってたっけ」

遠野家人生ゲーム大会 その13(完結) (38838) (05-05-24 19:03)

_http://cgi-games.com/esupi2/  (archive)   作者:SPII
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 琥珀

全元ネタリスト(?)アリ。サガシリーズを知るもの来たれ!

「これからどうするの?」
「……」
琥珀さんは窓をじっと見つめていた。
「この向こうに別の世界があるのかな?」
「行ってみますか?」
「俺はどっちでもいいよ」
「そうですか。でも、ここも結構いいところになったんじゃありません?」
「言えてる。悪いやつ全部やっつけたからな」

間近に温泉があったなら その25(完結) (32864) (04-05-19 22:45)

_http://cgi-games.com/esupi2/  (archive)   作者:SPII
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 琥珀

ざぱーん。
「はぁ……」
全身をお湯に浸し、岩肌に寄りかかる。
じわじわと温泉の成分が体に染み込んでいく感じだ。
「やっぱり温泉はいいなあ……」
満天の星空を見ながら俺はひとりごちた。
ただ温泉に入るのも気分がいいが、運動した後の温泉は尚更に最高である。
肩とか手足とか、特に疲れている部分のお湯が気持ちいい。
「ふう……」
メガネを外してばしゃばしゃと顔にお湯をかける。
それから大きく深呼吸。
「はあ……あ」
幸福へ浸れる時間であった。