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Beautiful Picture (5665) (05-11-08 01:06)

_http://www.geocities.jp/sfmww962/  (archive)  (geolog) 作者:10=8 01
Fate/stay night>ほのぼの | 短編読切 衛宮士郎 セイバー

さておき、デートの約束をした士郎は軽い足取りで自室に戻る。気分が昂ぶっていた。好きな人とデート出来るのだ、舞い上がらない方がどうかしている。それはセイバーにしても同じだったらしい。士郎のいなくなった自室で一人、ライオンのぬいぐるみを手に取り、ぎゅう、と力強く抱きしめながらくるくると回ったりしていた。ちなみにこの獅子のぬいぐるみ――シロウという名が付いているのは、持ち主であるセイバーだけの秘密だ。
 そうして舞い上がった気持ちを抱えたまま、二人は日々を過ごす。

■■

士郎とセイバーが、ただただまったり怠惰休日を過ごす話です。

Clash on the dead end line. (3388) (05-12-13 08:05)

_http://www.geocities.jp/sfmww962/  (archive)  (geolog) 作者:10=8 01
Fate/stay night>シリアス | 短編読切 セイバー

「―――剣よ、全力を解放せよ」

 セイバーのその言葉に応じ、風が弾け飛ぶ音が甲高く響いた。押さえ込んでいた力が溢れ出し、周囲を行き場の無い暴風が渦を巻き始める。
 次に来るのは夜闇を塗り替える程の閃光。
 その輝きは鋭い形をしていた。闇も音も大気も全て切り裂かんとする意思に満ちた刃の形に。掲げたセイバーの剣が陽光を解き放っている。獣の雪崩に飲み込まれそうになっていた淡い輝きはもう其処には存在していない。

 約束された勝利の剣。人の想念によって星製された“最強の幻想”。

■■

「Fate/hollow ataraxia」
セイバーのラストバトル部分を主軸とした短編SSです。

GOOD DREAMS (765) (10-12-20 23:53)

_http://www.geocities.jp/sfmww962/  (archive)  (geolog) 作者:10=8 01
Fate/stay night>ほのぼの | 短編読切 衛宮士郎 セイバー

Fate/stay night.の士郎×セイバー(鞘剣)をメインとした短編SSになります。
数年前に「裸ワイシャツ合同誌」に寄贈したものをサルベージして掲載しました。なので、裸ワイシャツもののSSとなっております。

■サンプル■
「解った。甘いの好きなんだ……やっぱ、そういうとこ女の子だよな、セイバー」
 言いながら、士郎は両手にマグカップを持って戻ってくる。
 セイバーは手を伸ばしたが、湯気を立てるカップはそれを通り過ぎてテーブルに置かれた。その態度に軽くセイバーは眉を立てる。この出した手のやり場はどうすればいいのか。
 ムッとしながらカップに手をやる――が。
「――熱っ」
「あ……大丈夫か、セイバーっ」
 頷いて応える最中、士郎がカップを置いたのはこれを気遣ってのものだったのか、と今更のように気付く。

ROBOT MAN (2207) (06-10-01 20:09)

少し前の自分だったら、こんな思考を抱くことがまずありえなかったというのに。
 このような余分な考えは切って捨てていたというのに。
 ロボットのように。
 血肉の破片まで冷徹な歯車で出来た機械のように。
 だが、今の自分は切り捨てていたはずの思考に悩み、戸惑いを静かに覚えている。自分の内側からは螺旋や歯車とは異なる血液の循環によって生じる心音が聞こえている。それはかつての自分では聞こえなかったものだ。
 自分は変わってしまったのだろうか。
 自分は変わってしまったのだろう。
 だとしたら、どうして変わってしまったのだろうか。

■■

 無機質で無感動な葛木宗一郎について書いた短編SSです。

『金色の誇り』 (1441) (04-04-11 03:13)

_http://www.geocities.jp/sfmww962/  (archive)  (geolog) 作者:10=8 01
Fate/stay night>シリアス | 短編読切 ベディヴィエール

「べディヴィエールよ……王は、感情など無くて当然なのだ。そのことに、そなたが憤りを覚える必要は無い」

 私は王の言葉を否定したかった。だが、王の言葉故に否定できなかった。その湧き上がった感情は、私の中で抑え切れない程に暴れ狂う。王は―――感情など無くて当然。では。彼は―――人としての彼は感情など無くて当然だというのか。


べディヴィエール系なSS
それ以外に説明のしようが無いSSです。

ある冬の話 (11033) (03-12-17 18:03)

_http://www.kasumi.sakura.ne.jp/~kieyza/default.htm  (archive)   作者:10=8 01
Fate/stay night>ほのぼの | 短編読切 衛宮士郎 セイバー


「シロウ。言いたいことがあるなら言って下さい。あなたはわたしのマスターです。サーヴァントに気兼ねする必要などありません」
「そ、そう? じゃあ、言うけど……」
 ワザとらしく咳払いをし、大きく深呼吸。
 やたら仰々しい態度だが、セイバーの凛とした表情に変化は無い。
「その……髪下ろすと、可愛いな」


ただそれだけの、冬の日の光景。
何気ないことを意識して書きました。
いつもの自分にしては短いです。読むのもあっと言う間です。
Fate発売前だということを御理解いただいてお読みください。

場所:「SSふろあー」にて。

らふらふせいばー (12252) (04-07-23 11:51)

_http://www.geocities.jp/sfmww962/  (archive)  (geolog) 作者:10=8 01
Fate/stay night>ほのぼの | 短編読切 衛宮士郎 セイバー

「で、衛宮君……折角の朝食を遮って、何を考えているのかナー?」
「ま、待て。話すからっ、首を絞めるなっ……」
「私からも説明をお願いいたします、シロウ」
「わかっ、二人して詰め寄る……く、苦しっ!」

 顔色が変わってきた辺りでようやく息苦しさから開放される。だが、セイバーと凛に詰め寄られていることで、また先刻のものとは別の息苦しさを感じていた。


セイバーGOOD後を想定とし、笑顔を題材とした物語。

7/23:改訂版をアップしました。後半部分の展開を一部変更。

バレンタインもの (9340) (04-02-14 18:37)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 短編読切 衛宮士郎 遠坂凛 セイバー

 厨房には何やらボールや金属の型入れ、へらなどが散乱してあり、その至る
所から、微香をくすぐる匂いが鼻腔を緩やかに刺激する。
 散らばった道具、むせ返ると表現してもよい匂い。
 それだけで、そこは戦場であったと彼女は確信する。
 時代や様相、規模などは違えど、その本質は何かが戦った跡――あの茜色の
荒野に近い感慨を感じさせていた。

「……ふむ」

 とりあえず、一つ頷く。
 やはり考えることは自分と同じであったか、と彼女は納得。



 西奏亭に頂きましたバレンタインデーSSです。
 凛グッド後ではありますが、士郎×セイバー派のお方の作品故に……。
 お楽しみください。

バレンタイン寸劇 (7689) (05-02-15 01:17)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 短編読切 衛宮士郎 セイバー

「ばれんたいん、ですか?」
 朝食を終えた衛宮邸の厨房には二つの人影があった。一方は細やかで美しい金髪を一つに纏めた少女。もう一人は艶やかな黒髪を二房に纏め、背中まで伸ばした少女。ちなみに家主である少年は、生徒会の手伝いで早々に登校していた。
 凛が投げかけた話題に、セイバーが小首を傾げる。


 西奏亭への頂き物。
 10=8さんの寸劇のバレンタインねたです。お楽しみください。

剣ヲ継グ者 (56942) (06-03-26 18:37)

Fate/stay nightの本編再構成ものの長編です。
グラウンドで戦うランサーとアーチャーを目撃した士郎が、殺されかけるシーンから。
第十三話「NO SELF CONTROL(2)」まで更新。

TOPのリンクもしくはSSのページからどうぞ。

動かぬ腕に愛を (6116) (04-03-30 21:17)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 18禁 衛宮士郎 セイバー

セイバー18禁企画『裏剣祭』参加作品
魔術の鍛錬に勤しむ士郎。だがセイバーが駆けつけたときには異常はすでに身を犯していた。そんな士郎の世話をするセイバーは……

「あ、あの、シロウ! 雨が降っているのに、傘で、そのっ!」
「まあ落ち着け」
「ですが……貴方を雨ざらしにするわけにはいきません」
「そりゃ、こっちだって同じだ」

 どこか冗談めかして、微笑。

「どうせ濡れるなら、二人で一緒にだな」

愛をもっと (13167) (04-06-19 22:23)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 18禁 衛宮士郎 セイバー

セイバー十八禁企画『裏剣祭』参加作品
凛とセイバーと士郎との生活、セイバーの悩みは、士郎の房事の単調さであった。そこで……

 ぬるま湯のように彼の中に浸る日常。
 どうも、ここ最近は目まぐるしすぎて彼に深く染み付いてしまったようだ。

 こういう日常も悪くない。
 悪くないが。

 もう少し愛されてもいいのではないか、とも彼女は思う。
 だって、彼と彼女は恋人同士なのだから。

王様絶対命令遊戯 (10027) (07-12-12 02:21)

数年前に寄贈した作品ですが、寄贈先のサイトが無くなっていたので、サルベージして自分のサイトに再掲載いたします。

■サンプル■
 まず遠坂は絶対に王様にしてはいけない。人をからかって喜ぶような奴だ。他の面子ならばまだ良識を持ち合わせているだろうが、紅い悪魔は良識を持っていても容赦を知らないから性質が悪いとされている。
 そして、運命の一言を呼ぶ引き金が、一同声を揃えることで引かれた。

「王様だーれだっ!?」

 一斉に手の中に握り締めていた割り箸を確認。
 俺の割り箸は3番。ということは遠坂が王様になる確率がここで生じた。
 頼むから、他の奴が王様になってくれ――でないと死ぬかも。

雨と陽炎の幻 (17228) (04-11-07 22:58)

_http://www.geocities.jp/sfmww962/  (archive)  (geolog) 作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 短編読切 衛宮士郎 美綴綾子

ああ、そうか―――と、衛宮の言葉を聞きながら何となく理解する。
 人を引っ張り込んで勝手にバス代払うのも、女の子に無理させないというのも、全ては衛宮にとっては当然のことなのだろう。つまり、そういうヤツなのだ、衛宮士郎という男の子は。
 何だか、納得した。
「美綴……腕、痛いか?」
「ううん。大丈夫、丁度いい……」
「そっか。痛かったら離すから言ってくれよ」
「―――わかった。でも、このままでいいよ、衛宮……」


美綴綾子と衛宮士郎の話。
本編中のどのEDにも準拠しておりませんのであしからず。

風と綿毛と蒲公英と (3290) (04-04-08 00:32)

「わからないよ……シロウ」

 何で大切な人がいなくなったのに笑えるの、シロウ?
 私が死んでも、シロウは変わらずに笑っているの?

 セイバーがいなくなって。未練も何にもなくなって。セイバーのことがどうでもよくなってしまったのだろうか。誰かの為にしか笑えないのならば、もういないセイバーの為には笑えないのだろうか。
 だとすれば、私もセイバーと同じように、死んでしまっても笑ってすらもらえないのかもしれない。

 そして、そのまま俯いて。



セイバーED後のSSです。
イリヤの感傷。それを揺さぶる士郎の笑顔。何故、士郎は大切な人と別離していながらも笑っていられるのか。

といった具合の内容。

Anemone (7334) (04-03-31 06:22)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 短編読切 セイバー アーチャー

 そこで、ようやく思い出す。
 彼女の存在を。
 忘れるはずもない。自分にとって、彼女がどれほど特別なのか語りきれない
ほどに、大きなものとして存在している。
 ゆったりとした足どりで寄ってくる彼女。
 改めて彼女へと向き直り、そっと微笑みながら頬を撫でるように手を伸ばす。

「――――セイバー」

 だが。
 穏やかな声とは裏腹に、指先はそっと彼女の身体をすり抜け、そのまま彼の
身体を文字通り通り抜けていった。
 まるで、夢か幻のごとく。



 西奏亭への頂き物(というか、強引に頂いて……)作品です。
 アーチャーとセイバーの再会のお話。
 独特の設定を綺麗に描かれています。

NEVER KNOWS BEST (8820) (04-03-09 02:09)

_http://www.geocities.jp/sfmww962/  (archive)  (geolog) 作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 短編読切 衛宮士郎 セイバー

「あなたには、わたしの一番訊かれたくない部分を訊かれる、そう思っていました。そして、本当に今日―――」
「セイバー……その、俺、は……」
「でも、訊いてくれて有り難かった、です。わたしには、あなたが気付いてくれたことが、嬉しい………」

 重く。楔のような言葉。
 士郎の胸に打ち付けられたそれは、深々としていて抜けそうに無い。
 だが、抜く必要も無い。それを受け止めて、最善を選択する。
 それだけ。

 それが彼女の為に出来ること。


セイバーGOODENDと仮定した世界観。
少女として生きるセイバー。毎日の如く、夕闇を眺める彼女。士郎が出来ること。セイバーの為に出来ること。

そんな感じの内容。

「国境なき料理長団」 (2122) (09-03-06 22:09)

_http://www.mai-net.net/  (archive)   作者:133p
Fate/stay night>その他 | 短編連作

Fate、Realta NuaのLast Episodeの後日談。
普通の小説ではなく、ルポ、談話等々の寄せ集めとして考えています。
人道支援団体(魔術も使うがあくまで隠し味)を立ち上げ、地道に穏やかに建設的に「正義の味方」を目指す二人の日々を、遠景から点描したい。

Family Affair. 三日目 その3「魔術師の息子」 (71217) (04-04-29 01:16)

この作品は、我らが主人公・士郎くんが、夢のハーレムエンド(注:サーヴァントのみ)を目指す本編再構成作品です。
 全ルートクリアレベルのネタバレが含まれます。

 第13回・三日目 その3「魔術師の息子」のメインは、慎二(18禁だったら嫌だ)。

 メールや掲示板にて、ご意見・ご感想など、簡単でも構いませんので、お寄せいただけると嬉しいです。

尊い、或る一つの幻想 (1975) (04-07-15 00:18)

投稿SSです、投稿報告書庫→投稿SSの部屋と進んでください。

べディ君の話。
マテリアルには、「最後まで女の子と気づきませんでしたとサー」とあったので最後まで少年で。
王を演じた少年とその騎士の想い。

憶測で書くfate/zero (4157) (06-12-29 04:23)

_http://fatezero.blog86.fc2.com/  (archive)   作者:adumaro
Fate/stay night>シリアス | 長編連載中 Fate全般 言峰綺礼 金ピカ

type-moon監修、虚淵玄著「fate/zero」の内容を、これまでに提示された情報・キーワードを元に憶測で書いてみようという作品です。無謀。


第七夜。
セイバーの召喚。
切嗣の得た第一印象と、絶対的な不協和音。


セイバーと切嗣の関係は、やはりセイバーとアーチャー(赤)のそれに通ずるところがあったのでしょうか。

【IF/Fate hollow this illusory world】 (2059) (10-10-31 05:36)

_http://d.hatena.ne.jp/riseizenkai/  (archive)   作者:akia
Fate/stay night>シリアス | 長編連載中 Fate全般 遠坂凛 イリヤ

12月21日第11話更新です。

この作品は、ここには登録してなかったakia氏の作品「IF/Fate」(完結済)の続編です。
タイトルの通り「IF」の物語なので、登場するサーバントは本家と異なってます。

リンク先はニュースサイト「理性全壊の雑記帳」内のコンテンツとなっており、
左サイドメニューの「レトr・・・松島こうれんの部屋」がakia氏のSSカテゴリーと
なっています。

別れ歌 (4726) (04-03-21 14:14)

_http://www21.ocn.ne.jp/~retorono/  (archive)   作者:akia
Fate/stay night>ギャグ | 短編読切 Fate全般 遠坂凛 アーチャー

「アーチャー」
「凜・・・伝えておきたいことがある」

それは別れの歌・・・

ある意味本当の別れの歌。

「ええ、それはモチロンよ!」

腹の鈍い衝撃と共に聞こえるそれは、この上ない別れの言葉だった。

**短編と言うか一瞬芸。どうぞ読んでやって下さいませませ**