□ 空の境界 〜 the Million Stars, and Dreams... (7301) (02-07-31 19:15)
「……おまえの心配性は死んでも、治りそうにないな……」
「良いんだ。心配させてくれよ。君の事なんだから」
「……バカ」
空(から)を空(そら)と読んだ多くの方々へ捧ぐ、
もう一つの―――見解。
カラではない空の境界――――
一週間少々遅れての完結です!!
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「……おまえの心配性は死んでも、治りそうにないな……」
「良いんだ。心配させてくれよ。君の事なんだから」
「……バカ」
空(から)を空(そら)と読んだ多くの方々へ捧ぐ、
もう一つの―――見解。
カラではない空の境界――――
一週間少々遅れての完結です!!
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#11
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きょう、式が死んだ。
朝、身支度を終えて事務所へ向かおうとした矢先に、雇用主である蒼崎橙子がやってきてそれを告げた。
「気を、落とさないでね」
そう言った橙子さんの言葉も、いつものような鋭さに欠けていた。
あまりにも唐突で真偽も掴めず――でも、嘘なら悪質な嘘だ――呆然とする僕黒桐幹也に、橙子さんは簡単に死亡理由とそれまでの経過を告げた。つまりは“仕事”中の事故だったのだ。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#3
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あれは、あの化け物はもういない。詳しい事情は知らないが、あれはもう、ただのオンナに過ぎない。
殴れば赦しを乞い、力づくでモノにすれば奴隷になる生き物に過ぎないのだ。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#21
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「おまえを消せないのなら――――
雨にうたれて、ただ一度、儚げに笑って。
――――わたしが、消えるしかない」
そう言って、彼女は本当に消えてしまった。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#17
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「そう言えば、確か」
時計の針が終業時刻を示そうとする頃。
「君は相手が男でも、問題ない性質だったな。黒桐」
いつものように唐突に、いつものように何の脈略もなく
所長である橙子さんはそんな言葉を僕、黒桐幹也に投げかけた。
第六回聖杯戦争より約一年……。
冬木市は再び魔術師とサーヴァントたちによる争いの舞台と化した。
だいたいの内容は題名からお察しください。
「硝子の月」10万HIT記念企画「狂詩曲」参加作品。
退魔四家が一つ、両儀家。かの家の目指す対極への道を指し示した妹、式の姿を見て兄は思う。自らのとるべき道を。
そして、彼は刀を手にする。血に汚れるのは自分だけでいい、そう自らに言い聞かせて……
「硝子の月」連載作品「結婚協奏曲」の設定を使って書いていただいた創作作品です。
本編にて名前の明かされることの無かった式の兄、ラスターさんの独自の解釈、ご堪能くださいませ。
「まったく……私も存外、人がいい」
本来ここまで深入りするつもりは無かったのだがな、などと思いながら暗い廊下の陰に潜む。
持参した大きな旅行用カバンを足元に置き、影に同化する。
深夜の病院は人の気配が無く、静けさだけが満ちていく。
心なしか、気温も六月とは思えないほど冷えているような気がした。
橙子さんを書いた空の境界第四話『伽藍の堂』のサブストーリーとなります。
注:かなり特殊趣味ですので注意。つーか、触手。
「橙子さん。ちょっといいですか?」
「ん? 何だ黒桐」
黒桐幹也は唐突に橙子に問いかける。
「橙子さんと鮮花ってどこで出会ったんですか? 気付いたら鮮花は橙子さんに弟子入りしてるみたいですし」
初めて鮮花からその話を聞いたとき幹也は驚いたものだ。橙子と知り合いだったお陰で魔術師という存在を普通の人よりはまだ多少は知っていたが、まさか自分の妹がそうなるとは思わなかったのだ。
「何だ。前にも言ったじゃないか。鮮花とは1年前に旅行先で―――」
蒼崎橙子と黒桐鮮花が出会った事件を長編小説にしてみました。シリアス路線でバトルも織り交ぜるつもりです。
第3話「邂逅」を更新しました。
講談社ノベルス購入の記念に書き上げた、かなり短い短編です。
ほら、どんな三文芝居だって、
―――異常者が現れるのは夜の昏い闇の中じゃないか。
カツン、カツン、と靴底が剥き出しの鉄骨を叩く音を聞きながら、橙子は幹也から受け取った煙草に火をつけた。
「まったく…」
一言だけ呟き、煙草をくわえる。深く吸い込み、そして紫煙を吐き出す。
「―――もっと美味い煙草が吸いたいものだ」
4話目。
各話は短めですが、シリアス路線のバトルありです。
今回はつなぎ。
”痛覚残留”から二ヶ月。浅上藤乃のその後を書いた話です。
本編と重なる期間の出来事なので公式設定とは食い違いがあるかも
しれませんが、あくまで一つの見解として捉えて頂ければ幸いです。
式との殺し合いの後、悪化した腹膜炎の治療の為入院を余儀なくされた藤乃。長期の治療の甲斐あって腹膜炎のみならず無痛症のリハビリにも成功する。
新たな礼園での生活を過ごす藤乃に久しく連絡の無かった父から突然の電話。ある人物に会って欲しいと伝えられるのだが……。
前編、後編の二話編成です。
前編、後編ともにUP致しました
休日の昼下がり。
事務所で一人、紫煙を浮かべていた橙子はあまりの退屈ぶりに
不満の念を抱く。急を要する仕事の受注も無く、
一般の事務所と同じように”伽藍の堂”も休業である。
そうなると当然、絶好のからかい相手である”彼”も姿を見せない。
二年ほど前まではそれが日常だった筈だというのに
ひどく侘しいと感じる自分自身に苦笑を漏らす橙子。
気だるい午後の束の間。
”彼”との邂逅に思いを馳せる――――。
あの事件から2週間。
浅上藤乃が抱く罪。
それは痛みを取り戻した藤乃に重くのしかかる。
黒桐幹也は彼女を誘う。
君に会わせたい人がいるんだ、と。
それは、その再会は、藤乃に何を思わせるのか?
かやさんにいただきました空の境界、浅上藤乃SSです。
11/18・前編 11/24・中編 03/1/11・後編 掲載(完結)
伽藍の堂を訪れた鮮花は、そこに式しか居ないのを見つける。
幹也に会えない腹いせに、鮮花は「あんた、やっぱり男なんでしょ?」などと以前の議論を蒸し返して絡み始め……
ClockWork様の 両儀“色”祭 に参加したSS、「反意綜合」「反意綜合(裏)」をHTML上再編集したものです。元々視点違いで2バージョンでしたが、並べて表記しています。オマケだけは新しいものを追加。
空の境界。
白純の事件が終わって、幹也が退院してしばらく後。
式と幹也が咲き始めたばかりの夜桜を見上げていると……
「ほしかったのはナイフでもなんでもなかった」式。ならば、これからは?
◎1話
最後には言い訳さえ必要とせず、ただ力と血に酔って殺し続けた。
「凶れっ!」
叫びながらわたしが虐殺しているのは、クラスメイトたち。
◎2話
耳にしていただけの力の発現を、初めて見た。いきなりコップが微塵に砕けた。
◎3話
軸が固定されて、わたしの力が発現する。それで、終わり。
――ごめんなさい、母さま。わたしは結局こんな風にしかなれませんでした。
※浅上藤乃メインの 空の境界 シリアスSS。
幹也はいつもの物(ハーゲンダッツ)と一緒に、一輪の花を持ってきた。
SS二作品目になります、短編しか書いていないのであしからず。
ちょくちょく更新してます。
よろしければ足を運んで見てください。
式と巴、深夜のショートストーリー。
SS一作品目になります、短編しか書いていないのであしからず。
ちょくちょく更新してます。
よろしければ足を運んで見てください。
長編小説となっています。
蒼崎橙子がロンドン時代にアラヤやアルバと出会い、ロンドンを二年で去るという設定上の作品です。
第3章、探章;伽藍の洞の更新が終わりました。
あと、3章の終わりに空の境界に対する詩を書いてあります。
空の境界の燈子さんのちょっとシリアスっぽいお話です。
紫煙を燻らせながら、目の前にあるソレを見ている。
完璧なヒトの雛型を通して「」に到達する為に人形を作った。
それこそ取り付かれたと言っても良いだろう
だが、出来あがるのは完璧な「私」ばかりで。
自分が初めて書いたSSです。
初めて書いた主人公が黄路とはw
とりあえず中身は空の境界の「忘却録音」のプロローグです。
空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
かすがさまからご投稿いただきました。
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昔のことを思い出す。
幼い頃、学生時代、留学時代。
忘れたい過去。忘れられない思い出。もはや思い出すことさえ出来ない、事実。
何故だろう。
月見。確か最初はそのことを考えていたはずだった。
幼い頃を思い出すのは解る。
でも、何故、思い出せないものを、思い出すのだろう。
矛盾している。
しにをさまからAcidRainにご寄稿いただきました。
蒼崎橙子は、ふと今の自分を見つめる。そんなお話です。
―――――――――
けれど、そうなるまでは、仮寓ではあっても私の住まう唯一の場所である。
そうはっきりと認識している。
きちんと両の足で踏みしめている。
ここは蒼崎橙子の居るべき場所だ。
しかしだ。
しかし、この状況は何なのだろう?
鮮花の淹れた紅茶を、かなりぬるまったそれを啜りながら、そんな疑問に首を捻っていた。視線を巡らせれば、デスクには黒桐が、その傍には式がいる。
山口 遼さまから、AcidRainにご寄稿頂きました。
橙子さんSSです。
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「黒桐」
蒼崎橙子の声は、少し黒い。
「それは、私には不可能なことだ」
眼鏡がないので語調が違う。慣れているはずの変化に、幹也はドキリとした。紡がれた言葉は相変わらずだったが、それでも幹也は硬直した。確かに橙子は物憂げに瞼を閉じている。彼はこんなか弱い蒼崎橙子の姿など、見たことはもちろん、想像すらしたことがなかった。