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〜〜月 闇に沈む刻 七夜 交わる時〜〜 (12185) (04-02-27 14:07)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:末丸
TYPE-MOON全般>シリアス | 長編完結 遠野志貴 七夜黄理

「…………ふぅ」

そいつがため息をつく。
息は白く、消える事無く広がり、空へと登っていった。
そして、見えなくなる。
また広がる沈黙の闇。

全く知らないそいつの顔。
初めて見るはずのその顔…………なのに、そのはずなのに。

(こいつ………)

その姿を見つめる遠野志貴の目・頭、そして脳は、
今は目を合わせていないそいつの顔を確かに”覚えて”いた…………否、そん
な気がした。

「誰だ……」

志貴はもう一度問う。
すると、そいつは闇の中、ゆっくりと口を開いた。

そして歩き出す (3784) (04-02-27 14:05)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:大崎瑞香
月姫&歌月十夜>恋愛 | 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加作品です。
遠い昔の思い出、窓から眺めていた少女の姿、そして二人の時間は共に流れるように――

「ほら、早く」

 そして少女は…………。

 イヤ、チガウ。

 何かが囁く。

 ユメだ、と。
 アエリエナイ ユメ だと、それは囁く。

 二階から見下ろす少女はこんな風に笑って頷かなかった、と。
 二階からけっして降りてこなかった、と。
 こんな風に自分の手をとることなんてなかったんだ、と――。

ふたり遊戯 (7573) (04-02-27 14:02)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:稀鱗
月姫&歌月十夜>恋愛 | 18禁 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加作品です。
雪に真っ白に染まった世界、そんな庭の中を進んでいく志貴と琥珀。お互いの手を暖め合って……

「志貴さんッ!」
 「え……こ、琥珀さん!?」

 突然、琥珀が大きな声を出した。あまりに突然だったために、志貴は驚き琥
珀のほうを見た。琥珀は上目使いに志貴のほうを見ながら。

 「志貴さん…、あの、雪と私・・・どっちが綺麗ですか。」

 琥珀の問いに志貴は、

 「勿論、琥珀さんだよ。」

ちょこれーと さぷらいずど ゆー (8087) (04-02-14 09:00)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:阿羅本
Fate/stay night>ほのぼの | 短編読切 衛宮士郎 遠坂凛

Fate/staynightの凛・バレンタインSSです。

「……シロウ、凛からは貰わなかったのですか」
「…………………………………………………………」
「だが、貰った後のことの方が怖いんだよ、俺は……」
「…………シロウは何を恐れているんですか?」
「遠坂の口癖、覚えてるよな?」
「…………あんた馬鹿?」
「いや、そーゆーのじゃなくてあいつの生業の方で」
「魔術の基本は等価交換――ですか?」
「そ。それだ、それが一番怖いんだ」

夢の残滓、果て無き空の果て (5898) (04-02-13 10:52)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:10=8 01
月姫&歌月十夜>シリアス | 短編読切 衛宮士郎 セイバー

Fate セイバーTrueエンドアフターのSSです。

 ――――。

 思考が風の音によって遮られた。
 ざわめく葉が擦れ、幾重にも重なった警戒の波音を立てる。
 近づく堕気は予想以上。鞘も失い、聖剣も部下に託し、傷だらけの肉体では
耐え切ることは不可能だ。このまま呑まれてしまうのか。

「案ずることは無い。この程度の堕気ならば、打ち砕く―――」

甘い夜 (10595) (04-02-13 09:21)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:東海林司
TYPE-MOON全般>恋愛 | 18禁 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加作品です。

志貴と琥珀、二人だけの甘い夜――


「志貴さんっ!もっと……もっと!」

 今あたしは志貴さんの部屋にいる。
 膣内に打ち込まれるように刺さった志貴さんの肉棒。
 つまりは志貴さんと身体を重ねている……俗に言うSEXをしているのだ。

「こ、琥珀さん俺……もう……」

 目の前には志貴さんの顔や身体。
 動くたびに汗が飛び散り、快感が襲ってくる。
 どうやら志貴さんの方はもう限界のようだ。

風になりたい (2519) (04-02-08 07:31)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:阿羅本
TYPE-MOON全般>恋愛 | 18禁 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加作品です。
秋に吹き付ける嵐の夜、その中で琥珀の家に留まる志貴は最愛の女性と身体を重ねて――

「……変なことを言ったね、琥珀さん。その……琥珀さんは嵐は怖い?」
「嵐は怖くありません。東から吹く風がどんな嵐でも吹き流してくれますから
……空を駆ける風が変えてくれない、大地の上で私に覆い被さるあれにに比べ
れば」
「………琥珀さん?俺は……俺は、風になれるのかな?」

しゃくしゃく (1941) (04-02-08 07:29)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:しにを
TYPE-MOON全般>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です
玻璃の器に白い氷、かき氷を食べる志貴と琥珀の二人の間には……

甘い練乳が穴に見えている。
 氷と一緒に口に入れる。
 甘い。
 氷と混ざって、それでも甘い。
 しゃくしゃくした氷を合わせて、それでも甘い。
 でも、どこか清涼感を感じる。
 ああ、本当に夏の味だなあ、かき氷って。

「ところでさ、琥珀さん」
「はい、何でしょう」
「なんで、かき氷なんです。この真冬日に」

火燵酔いで、はにゃーんでぽわぽわ (1256) (04-02-08 07:28)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:10=8 01
TYPE-MOON全般>ほのぼの | 短編読切 遠野家 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です

春でも、夏でも、秋でもない。
冬にだけの特権。
その一時だけ、楽園となる絶対領域。
温域をもたらすモノ、それは火燵。

「うー、もしかして」

 これが―――こたつの魔力というものなのか。
 あまりの心地よさに、そこから抜け出すことすらも億劫になってしまうとい
う、人に怠慢と惰性を与える恐ろしき特性。面倒くさがりな者は、こたつに生
息を始めてしまうと言われているほどだ。
 じんわりと脚全体を焦がすような温かさは、日向ぼっこをしているようでも
あり、冬の早朝の布団の中の気持ちよさを思わせる。

眠り (2078) (04-02-08 07:26)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:東海林司
TYPE-MOON全般>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です
遠野家での仕事の終わった静かな夜、琥珀が見回る屋敷の中で……



「……あれ?」

 全ての電気を消したはずなのに、なぜか電灯以外の光が見えた。
 よくみると、部屋から光が漏れていた。
 ここは……志貴さんの部屋?

「どうしたんでしょうか?」

 いつもならしっかりと閉じられている扉に近づく。
 もしもの時のために、足音を立てずゆっくりと。

媚薬 (1190) (04-02-08 07:25)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:阿羅本
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 シエル先輩 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です
路地裏で行われる取引。そこで扱われる物は……おばかなSSです。

「ですが、これは取引です。まじかるあんばー、お約束の品はお持ち頂けたのですか?」

 冷静に釘を刺すシスター・エレイシア。小脇に本を抱え、軽く唇を噛んでサングラス越しにまじかるあんばーを見つめていた。
 まじかるあんばーはその視線に不敵な笑いを以て返答とした。

「もちろん、これを最初に提案してきたのはシスター、貴女の方ですから……もちろんぬかりはありませんよー?はい!」

琥珀とお風呂と黒猫と (8555) (04-01-26 08:53)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:稀鱗
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 18禁 琥珀 レンちゃん

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です
琥珀さんのレン猫かわいがりSSです。

 「レンちゃん?」

 琥珀が名前を呼ぶと、茂みの中から黒ずくめの少女が現れた。レンは琥珀の
ところまでゆっくりと歩いてくると、じっ、と琥珀を見上げた。

 「どうしたんですかレンちゃん、志貴さんは今は、学校に行っていますから
いませんよ。」

 レンはさらに、じっ、と琥珀を見つめて来た。すると、く〜〜、と可愛らし
い音聞こえた。少し顔を紅らめながら、レンは眼で何かを訴えている。

 「あら、レンちゃん、お腹がすいているんですか。」
 「……(コクコク)」

媚薬 (1852) (04-01-26 08:53)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:阿羅本
月姫&歌月十夜>ギャグ | 短編読切 シエル先輩 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です
路地裏で行われる取引。そこで扱われる物は……おばかなSSです。

「ですが、これは取引です。まじかるあんばー、お約束の品はお持ち頂けたの
ですか?」

 冷静に釘を刺すシスター・エレイシア。小脇に本を抱え、軽く唇を噛んでサ
ングラス越しにまじかるあんばーを見つめていた。
 まじかるあんばーはその視線に不敵な笑いを以て返答とした。

「もちろん、これを最初に提案してきたのはシスター、貴女の方ですから……
もちろんぬかりはありませんよー?はい!」

煮物 (1513) (04-01-26 08:43)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:you
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です

ことことこと
里芋とにんじんの入った鍋が歌っている。
もうやわらかくなった頃だ。
あとは、このこんにゃくを切って入れ、味付けをすれば煮物の出来上がり。

寒い日には (1148) (04-01-26 08:42)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:you
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です
寒い冬の日の朝、遠野家の厨房を覗くとそこには琥珀さんの姿が――

「おはようございます。志貴さん」
腕の中の琥珀さんが顔を上げる。
抱きしめているから、お互いの顔が触れるほど近くにある。

二人羽織 (4400) (04-01-26 08:41)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:西九条きたらふ
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 18禁 琥珀 翡翠

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です

 一月一日元旦。晴れ。早朝。現場は遠野家屋敷の正面玄関。繰り広げられる二人羽織状態の……

「────姉さん、この惨状のいきさつを説明してくれる?」
「あははー、翡翠ちゃん。おはよう!今日も可愛いわよ〜!?」
「・・・琥珀さん。挨拶はいいから、上から降りてください・・」

キミとボクだけの思い出 (1690) (04-01-26 08:39)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:10=8 01
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 18禁 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です

アルバムに残る思い出のない琥珀、そんな彼女を想う志貴は琥珀を誘って外に出て――

「ここ、なんだけど」
「志貴さんの学校ですかー」
「本当は、入っちゃ駄目なんだけどね……まあ、祝日で誰もいないから入っても気付かれないよ」
「本末転倒な気がしますけどね………」
「ようこそ。我が学校へ」

むねむね (3150) (04-01-13 12:21)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:阿羅本
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です。

「やっぱり志貴さんも胸が大きな女の子が好きなんですか?」……その一言から始まる琥珀さんと志貴との会話は……


「はい、志貴さんが好みの胸の大きさのことでして……」
「しーっ!しーっ!」
「……藪から棒な質問ですな、琥珀さん?もしかして秋葉のヤツが何か……」
「あー、いえいえ、今回は秋葉さまは関係ありません。秋葉さまは自分の胸が
世間の平均から秀でて無いことを十分にご存じですから、もうバストのことは
世間には存在しないように扱うことにしていますから」

『キミとボクだけの思い出』 (2135) (04-01-13 12:19)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:10=8 01
月姫&歌月十夜>恋愛 | 18禁 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ寄稿参加作品です。

アルバムに残る思い出のない琥珀、そんな彼女を想う志貴は琥珀を誘って外に出て――

 そんなことを何回か繰り返していると、琥珀は志貴が向かっている先が何処
なのかを何となく理解し始めた。もっとも、その頃にはすでに目的地は二人の
視界に入っており、理解というよりも確認するようなものであったが。

「ここ、なんだけど」
「志貴さんの学校ですかー」

冬の向日葵 (1150) (04-01-13 12:15)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:末丸
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 18禁 遠野志貴 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です。
買い物に一緒に出た琥珀と志貴。二人は公園で寄り添って座り、お互いの手を……

道を歩いている途中、目の端に白い物が落ちてきた。
「んぁ―――――」
間抜けな声を挙げながら、自然に顔が上に向いた。
白い物体はゆらゆらと、ひらひらと、ゆっくり………
歩みを止め、それを掌に乗せる。
でもすぐに透明になって消えてしまった。
「綺麗ですねぇ〜〜」
「雪か………今年初めてだな………」

聖なる夜の異邦人 (2531) (03-12-24 21:11)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:阿羅本
月姫&歌月十夜>ほのぼの | シエル先輩 遠野秋葉 シオン

クリスマスの街角を歩くシオン、異邦人の彼女の瞳に映るクリスマスの光景は……


「――などと、私が言うのはおかしな話です」

 私、シオン・エルトナム・アトラシアはコートの襟元を寄せて、小さく呟く。
 そもそも宗教や信仰などは人を真実を遠ざけるフィルターである、としてい
る錬金術師が偉そうに語る話題ではない。だが、この街を歩いてもどこもここ
もクリスマスを迎える空気に包まれているのだから、そんな皮肉の一つも口に
したくなると言うものだった。

 だがいい。みんなそれで幸せなのだ。それ以上の正邪を論じる権利は私にあ
りはしない。

世界に刃、キミには雪を (2247) (03-12-24 21:09)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:10=8 01
月姫&歌月十夜>バトル | 遠野志貴 アルクェイド シエル先輩

志貴の前で変わっていくアルクェイド、聖夜の夜が近づく中で、志貴に襲いかかる謎の影……そして、志貴が見る、戦う者は!?

 燃えるように赤い夕焼けの中、雪が降る。
 彼はその中でただ立ちすくんでいた。
 灼けるように染まった白い燐光は、何かに染まったような色合い。
 その中にただ立ちすくんでいた。

 足元には、
 彼が愛すべき女性が、
 十七個に。

日常の終わり、非日常の始まり…… (2613) (03-12-24 21:06)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:稀鱗
月姫&歌月十夜>恋愛 | 18禁 琥珀 翡翠

MOONGAZER企画・純情翡翠SSの作品です。

秋葉を守るために消えた志貴、そしてそんな遠野家から逃げるような秋葉、二人っきりの屋敷で翡翠と琥珀は……


 在るべきものが欠落した非日常は、いつしか日常へと変わる。
 心はピースの欠けたジグソーパズル。
 どんなに探しても欠けたピースは見つからない。
 埋めようとすればするほど、他のピースも綻び無くなっていく。
 私には探すことは出来ず、ただ待つことしか出来ない。
 再び、今の日常を変えるような、“非日常”に出会うまでは……。

キミのシアワセはボクの (2899) (03-12-24 21:05)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:阿羅本
月姫&歌月十夜>恋愛 | 18禁 遠野志貴 翡翠

MOONGAZER企画・純情翡翠SSの作品です。

ひょんな事から七夜に唆され、二人で温泉に行くことになった志貴と翡翠。二人っきりの宿の中で……

 ちょっと秘境な質問だったけども、俺は翡翠の眼を覗き込みながら尋ねた。
 翡翠の瞳がはっと一瞬躊躇うように動いたけども、すぐにまた泣きそうな瞳になって……

「……そういう質問は意地悪です、志貴さま」
「ごめん。でも……翡翠……好きだ……共感とかそんなことよりもなによりも、翡翠の事が……欲しい……」