TYPE-MOON Sidestory Links

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愛をもっと (13167) (04-06-19 22:23)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 18禁 衛宮士郎 セイバー

セイバー十八禁企画『裏剣祭』参加作品
凛とセイバーと士郎との生活、セイバーの悩みは、士郎の房事の単調さであった。そこで……

 ぬるま湯のように彼の中に浸る日常。
 どうも、ここ最近は目まぐるしすぎて彼に深く染み付いてしまったようだ。

 こういう日常も悪くない。
 悪くないが。

 もう少し愛されてもいいのではないか、とも彼女は思う。
 だって、彼と彼女は恋人同士なのだから。

暑中見舞い (3709) (04-08-04 06:38)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:10=8 01
月姫&歌月十夜>恋愛 | 短編読切 遠野志貴 遠野秋葉

「しっかりしてください、兄さん。もっと遠野家の長男としての自覚をですね……」
「むう……暑いから仕方ないだろ」
「またそれですか―――確かに暑いです。ですが、空調が直るまでの辛抱でしょう」
 遠野邸の空調に異常が確認されたのは今朝のことであった。常に心地よい涼しさに満たされていた屋敷であったが、今では外の庭園で風を浴びていた方がまだマシだというくらい。
 とはいっても、外も暑いということには大差が無い。


 西奏亭への頂き物、タイトル通りの暑中見舞いです。
 内容と直接タイトルが関係なかったり。
 秋葉が実に上手く描かれています。堪能してください。

期間限定 (4595) (03-12-17 18:07)

_http://www.kasumi.sakura.ne.jp/~kieyza/default.htm  (archive)   作者:10=8 01
空の境界>ほのぼの | 短編読切 両儀式 黒桐幹也


 雪見大福、ハーゲンダッツ、キムチ、スーパーカップ、ガリガリ君、キムチ、チョコモナカジャンボ、爽、キムチ、モナ王、スーパーカップ、キムチ………。
「アイスアイスキムチ、アイスアイスキムチって、意味解んないしっ!」
「いや、キムチが安かったからつい……」
 バツが悪そうに幹也。


ほのぼのとか銘打ちつつ、どっちかというとイチャイチャなお話かもしれません。スーパーカップヨーグルト味復帰を願うあまりに書いた作品です。

場所:「SSふろあー」にて

未来、交錯せず。想い、交錯し。 (5892) (04-01-17 00:29)

_http://bbs.fuzzy2.com/unofficialbbs/typemoon/  (archive)   作者:10=8 01
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 浅上女学院 遠野志貴 瀬尾晶 月姫蒼香

 そもそも、未来視を都合のいいものと考えていたのが間違いだったのかもしれない。本人の望む、望まないに関わらず視えてしまう未来だったが、望む未来が視えてもそれが自分と交錯するとは限らないもの。
 未来は、意地悪だ。
 誕生日だというのに―――逢いたい人にも逢わせてくれない。


瀬尾晶誕生日ということで、短めのSSを一本仕上げました。
そうそう、シリアスなお話でもないので、肩の力を抜いてのんびり読んで頂ければ嬉しいです。

場所:SS掲示板「瀬尾晶・誕生日書き込みツリー」

火燵酔いで、はにゃーんでぽわぽわ (1256) (04-02-08 07:28)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:10=8 01
TYPE-MOON全般>ほのぼの | 短編読切 遠野家 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です

春でも、夏でも、秋でもない。
冬にだけの特権。
その一時だけ、楽園となる絶対領域。
温域をもたらすモノ、それは火燵。

「うー、もしかして」

 これが―――こたつの魔力というものなのか。
 あまりの心地よさに、そこから抜け出すことすらも億劫になってしまうとい
う、人に怠慢と惰性を与える恐ろしき特性。面倒くさがりな者は、こたつに生
息を始めてしまうと言われているほどだ。
 じんわりと脚全体を焦がすような温かさは、日向ぼっこをしているようでも
あり、冬の早朝の布団の中の気持ちよさを思わせる。

王様絶対命令遊戯 (10027) (07-12-12 02:21)

数年前に寄贈した作品ですが、寄贈先のサイトが無くなっていたので、サルベージして自分のサイトに再掲載いたします。

■サンプル■
 まず遠坂は絶対に王様にしてはいけない。人をからかって喜ぶような奴だ。他の面子ならばまだ良識を持ち合わせているだろうが、紅い悪魔は良識を持っていても容赦を知らないから性質が悪いとされている。
 そして、運命の一言を呼ぶ引き金が、一同声を揃えることで引かれた。

「王様だーれだっ!?」

 一斉に手の中に握り締めていた割り箸を確認。
 俺の割り箸は3番。ということは遠坂が王様になる確率がここで生じた。
 頼むから、他の奴が王様になってくれ――でないと死ぬかも。

終われなかったが故に終わったしまった者達への歌 (1800) (03-12-12 15:10)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:10=8 01
月姫&歌月十夜>シリアス | 18禁 遠野志貴 翡翠

MOONGAZER企画・純情翡翠SSの作品です。

紅に堕ちた秋葉を看る志貴、そして弱り果てていく主に翡翠は耐えきれずに……


 彼も、彼女も。
 みんな、みんな。

 終わらせることができませんでした。

 だから、終わってしまいました。

雨と陽炎の幻 (17228) (04-11-07 22:58)

_http://www.geocities.jp/sfmww962/  (archive)  (geolog) 作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 短編読切 衛宮士郎 美綴綾子

ああ、そうか―――と、衛宮の言葉を聞きながら何となく理解する。
 人を引っ張り込んで勝手にバス代払うのも、女の子に無理させないというのも、全ては衛宮にとっては当然のことなのだろう。つまり、そういうヤツなのだ、衛宮士郎という男の子は。
 何だか、納得した。
「美綴……腕、痛いか?」
「ううん。大丈夫、丁度いい……」
「そっか。痛かったら離すから言ってくれよ」
「―――わかった。でも、このままでいいよ、衛宮……」


美綴綾子と衛宮士郎の話。
本編中のどのEDにも準拠しておりませんのであしからず。

雪月花 (2741) (03-12-25 01:25)

_http://bbs.fuzzy2.com/unofficialbbs/typemoon/  (archive)   作者:10=8 01
月姫&歌月十夜>シリアス | 短編読切 遠野志貴 アルクェイド


 それは一週間前。
「来週は何の日か知っている、志貴?」
「ん、ああ勿論」
 彼女が軽く微笑みながら、促す。
 言ってみて、と。
「―――クリスマス当日だろ」
「……………」
 あれ、怒ってる?


遠野志貴とアルクェイドの迎えるクリスマス。
これといって特別なことは何も無い。でも、二人には特別であろう一日。そんな何気ないよーな物語。
短いのでサクサク読めます。

場所:SS掲示板より

風と綿毛と蒲公英と (3290) (04-04-08 00:32)

「わからないよ……シロウ」

 何で大切な人がいなくなったのに笑えるの、シロウ?
 私が死んでも、シロウは変わらずに笑っているの?

 セイバーがいなくなって。未練も何にもなくなって。セイバーのことがどうでもよくなってしまったのだろうか。誰かの為にしか笑えないのならば、もういないセイバーの為には笑えないのだろうか。
 だとすれば、私もセイバーと同じように、死んでしまっても笑ってすらもらえないのかもしれない。

 そして、そのまま俯いて。



セイバーED後のSSです。
イリヤの感傷。それを揺さぶる士郎の笑顔。何故、士郎は大切な人と別離していながらも笑っていられるのか。

といった具合の内容。

Anemone (7334) (04-03-31 06:22)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 短編読切 セイバー アーチャー

 そこで、ようやく思い出す。
 彼女の存在を。
 忘れるはずもない。自分にとって、彼女がどれほど特別なのか語りきれない
ほどに、大きなものとして存在している。
 ゆったりとした足どりで寄ってくる彼女。
 改めて彼女へと向き直り、そっと微笑みながら頬を撫でるように手を伸ばす。

「――――セイバー」

 だが。
 穏やかな声とは裏腹に、指先はそっと彼女の身体をすり抜け、そのまま彼の
身体を文字通り通り抜けていった。
 まるで、夢か幻のごとく。



 西奏亭への頂き物(というか、強引に頂いて……)作品です。
 アーチャーとセイバーの再会のお話。
 独特の設定を綺麗に描かれています。

CARNIVAL・TALK (4616) (03-11-12 01:50)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:10=8 01
月姫&歌月十夜>恋愛 | 短編読切 月姫蒼香

 特に何をするでもなく、空を仰ぎ眺める。
 普段は当たり前すぎて気がつかないが、意識してみると驚くほどに心奪われ
る蒼。
 風の証か、帯を引いていた雲がゆっくりとだが流れてゆく。
 何となく吐息。
 僅かに漏れた息は、周囲の喧騒に飲み込まれていくように掻き消される。吐
息を飲み込んだ喧騒は、煩いというよりもどこか高揚しているような熱気を感
じさせた。

 まあ、学園祭だしね。



 さる大学の学園祭でのバンドのライブへ出かける蒼香。
 待ち人来たらずの間に、背中越しに会話をした相手は……。
 10=8 01さんより、西奏亭への寄贈SSです。

NEVER KNOWS BEST (8820) (04-03-09 02:09)

_http://www.geocities.jp/sfmww962/  (archive)  (geolog) 作者:10=8 01
Fate/stay night>恋愛 | 短編読切 衛宮士郎 セイバー

「あなたには、わたしの一番訊かれたくない部分を訊かれる、そう思っていました。そして、本当に今日―――」
「セイバー……その、俺、は……」
「でも、訊いてくれて有り難かった、です。わたしには、あなたが気付いてくれたことが、嬉しい………」

 重く。楔のような言葉。
 士郎の胸に打ち付けられたそれは、深々としていて抜けそうに無い。
 だが、抜く必要も無い。それを受け止めて、最善を選択する。
 それだけ。

 それが彼女の為に出来ること。


セイバーGOODENDと仮定した世界観。
少女として生きるセイバー。毎日の如く、夕闇を眺める彼女。士郎が出来ること。セイバーの為に出来ること。

そんな感じの内容。