■ 緋 (1362) (01-09-07 13:45)
緋色。彼女の髪。
風に揺れる彼女の髪。
それは美しく、禍禍しい。
緋色。暗い赤。
それは血の色。
遠野の血統、血を啜り肉を食む者達の証。
故にこそ――呪わしく、美しい。
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緋色。彼女の髪。
風に揺れる彼女の髪。
それは美しく、禍禍しい。
緋色。暗い赤。
それは血の色。
遠野の血統、血を啜り肉を食む者達の証。
故にこそ――呪わしく、美しい。
―――風。
それは、彼女が感じていたもの。
彼女の「領地」からそう遠くない草原。
誰もいないこの草原で彼女が感じていたもの。
美しき吸血姫はその長い黄金の御髪を風に任せていた。
有彦は高校入学式に、一目惚れをする。
しかし、純愛初経験者としては何をすれば良いのか分らない。
ふとしたきっかけで彼女と仲良くなることが出来たが・・・・