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(本文より抜粋)
冬木に暮らす誰もが忘れることの出来ないあの日から暫く経ち、切嗣さんは戻ってきた。
大火災の中、奇跡的に助けられた一人の少年と手をつなぎながら。――――
わたしの返事に満足そうに頷くと、暫くの間、切嗣さんは目を閉じた。――――
やがてぽつりと、一片の言の葉が舞い降りた。
丸餅さんのHP「Global My Document」に掲載していただいたSSです。
いつも元気なあの人の、ちょっとほろ苦い思い出のお話。
宜しければご賞味下さい。
(本文より一部抜粋)
だがそれでも、ここで相手の言いなりになってしまっては……
無念に、白くなるほど強く唇を噛む。待ち受けるペナルティを思うと、気が遠くなってくる。――――
丸餅さんのHP「Global my document」に載せていただいたSSです。
三人の恐るべき罠にはまってしまったセイバー。彼女に窮地を脱する術はあるのか――?
この作品は、丸餅さんの了承の下、丸餅さんの短編集「らいおんの小ネタ劇場」の設定をお借りして作成されています。予めご了承下さい。
■
悪夢、そして決意
(3052)
(04-04-03 17:45)
決して消せぬ過去の罪。
決して戻らぬ失われた命。
悪夢は容赦なく桜を苛んだ。
そして悪夢の影は容赦なく彼女を襲う。
己の罪を思い出し、突きつけられた桜に士郎は――。
名無しさんより頂いた投稿作品です。
是非御一読ください。
少女は堕ちる。
自らの肉体を蝕む欲望と、その手の内にある誘惑。
少女は堕ちた。自らに負けてどこまでも堕ちた。
――――シロウ、どうやら私はここまでのようです――――
心中では少年にそう詫びつつも、
黒い欲望に淡い快感を覚えている自分が確かにいた。
セイバーを蝕む欲望の具現。
それは江戸前屋の特製・大判焼き。
……セイバー、食べたことないらしい。
名無しさんから頂いた投稿作品の後編です。
前編と合わせて是非、一度ご覧になってください。
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鍵
(1609)
(04-03-20 23:01)
あの景色の中のあのひとの姿はとても美しかった。
わたしにはまぶしくて直視できないくらいに。
だけど――。
「あ、慎二の……えっと、そうだ、桜ちゃんだっけ?」
「は、はい、お久しぶりです、衛宮さん」
その日、わたしはその扉を叩いた。
……わたし自身の扉も、そっと叩いた。
名無し様から二度目になる投稿作品を頂きました。
以前、投稿掲示板に掲載されていた作品の加筆修正版です。
是非、ご覧になってみてください。
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月に啼く獅子
(2927)
(04-03-18 01:14)
とある夜。
セイバーは囁く予感に誘われてそっと家を出る。
空には在るのはあの頃とは貌を変えた星空、そして変わらぬ儘の月と――
閃くは月光を返して輝く白刃であった。
名無し様より頂いた、『Global My Document』初の投稿作品です。
是非、ご堪能ください。