■ 賭け (4157) (03-05-11 23:18)
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#19
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「賭け…ですか?」
夕日が街の影に隠れようとしている夕方。橙子師はいきなりそんな事を言い出した。
「そうだ。賭けだ」
季節は夏。梅雨明けの空気が開いた窓から流れ込んでくる。今夜も、暑くなりそうだった。
私は橙子師の事務所へ「授業」を受けに来ていた。
「何についてです?」
ちなみに、先ほどまで話していた内容は、とても賭けに応用できるような内容ではなかった。と言う事は、何か突発的な事なのだろう。
橙子師はシャツの胸ポケットから煙草の箱を取り出し、一本銜えて火を付けた。
煙が風に流されて空気に溶ける。
「黒桐と式がどこまで行ってるか」