□ 月下美人 (5278) (04-03-25 20:42)
小次郎の声に緊張は無い。あくまでこの時間を楽しむが如き無名の魔剣士は、名にしおう大英雄に相対しても。
微塵の畏怖も無く。
微塵の驕りも無く。
微塵の偽りも無く。
「遠慮はするな、逃げ腰は要らぬ。思い切り来い」
「……ほざいたな?」
「そうすれば、私は貴様を斬れるのだ」
――――ただ、純粋に言い切った。
<本文より>
暗殺萌えSSです。
英雄に成り損ねた最強の、負けず敗れた幻想の物語。
「次は、セイバーかアーチャーか。はたまたバーサーカーかライダーか」