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媚薬 (1190) (04-02-08 07:25)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:阿羅本
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 シエル先輩 琥珀

Moongazer企画・琥珀さんほのえろ参加寄稿作品です
路地裏で行われる取引。そこで扱われる物は……おばかなSSです。

「ですが、これは取引です。まじかるあんばー、お約束の品はお持ち頂けたのですか?」

 冷静に釘を刺すシスター・エレイシア。小脇に本を抱え、軽く唇を噛んでサングラス越しにまじかるあんばーを見つめていた。
 まじかるあんばーはその視線に不敵な笑いを以て返答とした。

「もちろん、これを最初に提案してきたのはシスター、貴女の方ですから……もちろんぬかりはありませんよー?はい!」

聖なる夜の異邦人 (2531) (03-12-24 21:11)

_http://coop-albatross.info/moongazer/  (archive)   作者:阿羅本
月姫&歌月十夜>ほのぼの | シエル先輩 遠野秋葉 シオン

クリスマスの街角を歩くシオン、異邦人の彼女の瞳に映るクリスマスの光景は……


「――などと、私が言うのはおかしな話です」

 私、シオン・エルトナム・アトラシアはコートの襟元を寄せて、小さく呟く。
 そもそも宗教や信仰などは人を真実を遠ざけるフィルターである、としてい
る錬金術師が偉そうに語る話題ではない。だが、この街を歩いてもどこもここ
もクリスマスを迎える空気に包まれているのだから、そんな皮肉の一つも口に
したくなると言うものだった。

 だがいい。みんなそれで幸せなのだ。それ以上の正邪を論じる権利は私にあ
りはしない。

責任重大な (7759) (04-01-30 00:16)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:阿羅本
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 乾一子

 ……取りあえず起きよう。それから……

「いてっ!」

 俺は手に何かをぶつけて引っ込めた。伸びをしようとして伸ばした手がびし
ゃっとぶつかって……
 え?と言うことはだれかがベッドの中にいるの?誰?アルクェイド?シエル
先輩?……というか、回りに見覚えがないのはそりゃ、アルクェイドや先輩の
家なら当然のことだから、何をそそっかしく暴れているんだか、俺。



 目覚めた処で志貴の見たものは……。
 阿羅本さんより西奏亭100万ヒット記念に頂きました。

Good Night, Baby... (2307) (03-02-09 21:30)

_http://bousetu.hp.infoseek.co.jp/  (archive)   作者:雨音
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 両儀式

第四回TYPE-MOON人気投票へ投稿した式応援作品です。
有限かつ微小な支援効果も無くなったので、HP公開。

コクリ――――

コクリ――――

彼女の細い頤が、不規則に舟を漕ぐ。

「式……眠いの?」
「ネムクナイ……」

一寸一服 (303) (02-10-02 22:56)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:雨音
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 蒼崎橙子

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
雨音さんからご投稿いただきました。

――――――――――――――――――――――――
 絵画の中に閉じ込められたような世界だった。
 色を持ち、質感を持ち、しかし現実味だけが完璧に欠如している。
 そんな世界の中、私は古い白いテラスに在った。
 その場所には四本足の白いテーブルとあつらえたように四脚の白い椅子。
 テーブルの中央には一輪の名も知らぬ花。
 四脚の椅子の前には淡く香る紅茶。
 添えられたシナモン。

 私はそこで、何を待っているのか。

あーゆーはっぴぃ 最終章 (11772) (05-02-12 16:42)

_http://plaza.rakuten.co.jp/yukihanass  (archive)   作者:雪華月兎
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 琥珀

(本文中より)
最近、よく夢を見る。

八年前の自分が同じく八年前の琥珀さんに責められる夢。

まだ自分が無力で、何も知らなくて、何も出来なかった頃。


そんな訳で最終章です。
最後なだけに少しシリアスっぽくなりましたが基本的にはほのぼのです。
トップページのSS置き場からどうぞ。

寒空の帰り道 (9556) (05-02-27 16:09)

_http://plaza.rakuten.co.jp/yukihanass  (archive)   作者:雪華月兎
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 琥珀

(本文より)
はぁ〜、

白い息が口元から漏れる学校からの帰り道。

久々に天気がいいのに気温の方はかなり低いらしい。


そんな訳で、志貴と琥珀さんの帰り道の風景を書いたSSです。二人で歩く遠野家までの道がコンセプトだったり。
トップ→SS置き場からどうぞ。

お姫様とお嬢様 (4375) (03-05-31 15:15)

「やっほー、妹」
「〜〜〜〜〜〜〜っ!」

そんな、平和な遠野家の日曜日を破壊する呑気な挨拶が聞こえた――。
いつもといえば、いつもな日常。ただ、今日は志貴が不在な為、
いつもとは少し変わった二人の高貴なお姫様とお嬢様の一幕。

Party for friends. (4680) (04-09-15 01:56)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:須啓
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 弓塚さつき レンちゃん シオン

メルブラReActSSです。
事件のご褒美を、さつきに上げたいシオンとレンは。

―――――――――
その黒猫の動作に、くすり、とシオンは笑みを溢して頷いた。

「そうですね。その方が賢明でしょう。
 ……まったく、さつきの言いぐさではありませんが―――」。
そして彼女は月を見上げ、


「―――おかしなことになったものです」

その想いを、カタチに添えて (2248) (03-03-16 21:52)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:須啓
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 両儀式

空の境界ホワイトデーSSです。
・・・ま、間に合いませんでした(汗。

いつもの面々に、お返しを配って歩く幹也君の一日です。

――――――――――――――――――――――――――
「あ、いや、違うよ。
 えーと、その・・・はい、式」
収まらない動揺を、押し隠しつつ僕は、カバンから小箱を一つ取り出して彼女に差し出した。
白い、長方形の小箱。

これは?、と眼で問う彼女に、咳払いを1つしてから僕は答えた。
「バレンタインのお返し。
 ・・・今日はホワイトデーだから」
そうして、僕はそれを彼女の手に、そっと乗せた。

あまり、驚いた様子は無い。
でも、彼女の頬が朱に染まっているのは、多分、きっと夕日の所為じゃない。

シオン来訪 −遠野家の場合ー (6636) (03-02-15 00:12)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:須啓
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 琥珀 シオン

再び、日本を訪れたシオン。
それを迎える遠野家の晩餐での一幕です。

――――――――――――――――――――

「悪ノリ―――?
 志貴、その言葉の意味するところは何でしょうか」
「え?」
その言葉が気に入らなかったのか、シオンの表情が一気にその険しさを増した。

「私は、私なりに親睦のために努力したつもりです。
 エルトナムの秘儀を披露してまで」
「あの、シオン?」

「悪ノリとは、調子に乗りすぎて相手を不快にさせる行為を差す日本語ですね?
 つまり、志貴は、私が、秋葉や琥珀や翡翠と仲良くしようとする行為が、
 不快だと?」

夕暮れに沈む夢の中。 (2298) (04-06-05 00:52)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:須啓
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴

メルブラReActSSです。
ネタばれを含みますので、未プレイの方はご注意ください。

志貴END後のちょっとした蛇足っぽいお話です。

―――――――――

どこからか吹いてくる風。
それに、さわさわと揺れてさざめく草むらを寝床にして、
遠野志貴は、そんな取りとめも無いことを夢うつつに考えながら
こうしてずっと空を見上げている。

平行交差(10話。炎) (8692) (02-11-24 16:40)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:須啓
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 長編連載中 両儀式

空の境界SS、連載ものの10話目です。

橙子さんメインの予定が、すっかり鮮花メインに。
二ヶ月ぶりの更新ですが、覗いてやってくださると幸いです。

――――――――――――――――――――――――――――
いくつかの台詞を頭の中で、浮かべてみるが結局、適切な言葉は思いつきはしなかった。
それも仕方ない、とセシリアは自嘲した。

それはいつものことであり、結局のところ。

「運が悪かったわね、か」

酷く陳腐なで、酷く理不尽で、酷く残酷な。
自身に投げかけられれば、間違いなく逆上するであろう言葉。


そんな言葉くらいしか、黒桐鮮花の運命を形容するべきものは無いのだから。

幸せですか? (1063) (02-10-14 16:45)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:須啓
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 蒼崎橙子 黒桐鮮花

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』投稿作品です。
主催、須啓の作品になります。

――――――――――――――――――――――
ここは、礼園と橙子さんの事務所の中間点にある駅だ。
でも、兄や式のアパートとは、事務所を挟んで反対側にある訳で、余程の用でもない限り、
兄や式―――もちろん私だって、こんな場所にいるはずが無いのだ。

だからわざわざこんな場所を幹也との待ち合わせの場所に選んだっていうのに!!

「なんで、あんたがいるのよ、こら、式!」
言いながら、窓ガラスを叩こうとした自分の手を、寸前のところで私は止めた。
あの野生動物並みの五感を持つ女ならば、ひょっとしたら気付くかもしれないから。

月と少女と黒猫と。 (3505) (04-06-11 01:30)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:須啓
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 弓塚さつき レンちゃん

メルブラRe・ActSSです。
さつきとレンのちょっとしたお話です。
―――――――――
「……猫?」
暗闇さえ真昼の如くに捉える吸血鬼の眼でなければ見落としかねない程に、
夜の闇に溶け込んだ黒猫が一匹、不思議そうな瞳で彼女を見上げていた。

「こんばんは、黒猫さん。
 お散歩中なのかな?」
───リン。

また一つ鈴の音。

月の照らすその場所で。 (3491) (02-12-23 01:34)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:須啓
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 先生 黒桐幹也

かつて、志貴と青子が出会い別れたその場所で。
幹也と青子が邂逅し、二人は互いの物語を語りあう。

そんな、月蝕をイメージしたSSです。取り合わせとしては珍しいかもしれません。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「えーと、その・・・こんばんわ。気持ちの良い、夜ですね」

「そうね。一人で風を浴びるには悪くない夜だわ。
 でも、二人では多すぎるかな」
にべも無く、無愛想に彼女は言い放つ。

つまりは、僕は邪魔だというわけらしい。