□ 少女には向かない生き方 (6416) (06-03-08 23:46)
吸血鬼になりきれない、でも人間にも戻れない弓塚さつき。
薄闇をおっかなびっくり歩いている彼女が、雪降り積もる夏の夜、「鬼」たちと邂逅する――
「貴様が勝手に運んでいるだろうが。俺は願い下げだと言った。不愉快だ――とっとと下ろせ。駄賃にバラしてやる」
「しょうがないじゃない、あのままだったら吸血鬼に殺されちゃってたんだよ、殺人鬼さん」
「妙な話を。貴様も吸血鬼だろうが」
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金魚鉢様より、「硝子の月」に頂きました中篇です。