■ 別離 (1875) (04-03-21 01:13)
誰もいない衛宮の家は、寒々しいものだった。
こんなに静かで、こんなに冷たかったんだ。
ぼんやりと考え、そして思い直す。
これが普通だったのだと。
別に目新しいものではない。
ほんの少し前までは、いつもこうだった。
ここに住んでいるのは自分だけ。藤ねえや桜はあくまで、帰るべき場所が他
にあった。
夜は一人なのが当たり前。
なのに、なんで一人でいる事に、こんなにも違和感があるのだろう。
桜シナリオのさるエンド後のお話です。
明るいお話ではありませんが……。