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午後降る雨の如く優しく (2747) (03-06-30 00:14)

「ねえ、お願い。
 こんな事、シエルにしか頼めないし……」
「でも、ですね」
「何でもするから。
 シエルが言う事何でも聞くから、だからお願いします」

 何処で憶えたのだろう。
 跪いて、さらに土下座をしようとする。
 まじまじと見つめて、はっとして止める。
 そんなアルクェイドを見たくはなかった。

「わかりました。わかりましたから、おやめなさい」
「じゃあ、してくれるの?」
「……ええ」

 露骨に嫌な顔で、しかし同意する。
 しかしアルクェイドの顔はぱっと輝く。


 サイトの過去作品改変企画SSです。「ねこのめいろ」の某エピソード
を志貴視点→シエル視点に変えての一品です。

君がいるから (1239) (02-05-10 00:15)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 18禁 月姫蒼香 三澤羽居

 MoonGazer様の「裏姫・嬢祭」で掲載いただいた『君去りし後』の
反転バージョンのお話です。
 端的に言うと、羽居×蒼香 → 蒼香×羽居。
 名前入れ替えただけじゃないですよ、一応(笑。

〜秋葉が去った後の寮の一室にて。
 寂しげな羽居に蒼香は声を掛ける。
「慰めてあげようか」と。

夜の街、走る車 (1751) (03-03-14 00:58)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 遠野秋葉

 わあ……。
 なんでこんなタイミングで、普段なら頼まれても言わないような台詞を笑顔
で口にするのだろう、この人は。
 さっきまでの自分でも良く分からないもやもやは消えていた。
 むしろ突然笑い出して、兄さんに変な顔をされないよう注意しなければなら
ないくらい。

「おかえり……、じゃないな、まだ」
「いえ、よろしいですよ。ただいま帰りました」
 
 何だか変なやり取り。
 ああ、私嬉しくて少し舞い上がっているかもしれない。
 
 こほんと咳払いをして気持ちを鎮める。
 醜態を見せるのは嫌。



 ホワイトデーにちなんでのSSになります。
 生徒会の仕事で帰りが遅い秋葉と、志貴のお話。
 ……ほのかゆ

夜ヲ巡ル少女 (1061) (03-06-13 00:15)


 別に勝ち誇ったようでもなく、今度はカソック姿の少女が口を開く。
 その姿に相応しい、諭すような言葉。
 決して高圧的ではなく、柔らかく促し同意を引き出すような物言い。
 ベンチの少女はおとなしく耳を傾けている。
 その様子を、もしも普段の二人のやり取りを知る者が見たのであれば、奇異
の念を抱いたかもしれない。
 さらに金髪の少女が、反発することなく素直に頷いた事に対しても。

 束の間二人の間に、共感さを交えた空気が生まれる。
 数瞬の静寂。


 サイトの旧作改変リクエスト企画で、「夜警」後半の名前や台詞を廃して
統一感を出す……といった意図で書き直しています。
 基本的に「同じモノ」ですので、気が向きましたらどうぞ。

夜警 (1184) (03-03-04 02:22)

 何が彼女の気を引いたのだろうか?
 街灯に照らされた道路に少女は視線を向けていた。
 チョークか何かだろうか。
 少しいびつな丸が幾つか書かれている。
 子供の落書き。

 少女は、足元の石を軽く蹴った。
 丸の一つに転がり止る。
 それを見て、少女は片脚を上げて、とんとんと跳ねた。
 

 カソックを着て夜の町を歩く少女の情景。
 起伏なし短し。

定期試験の後 (2896) (03-09-23 00:06)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 遠野志貴 遠野秋葉


 ふと、顔を上げた。
 答案用紙を眺めている間、秋葉が黙ったままだったのがなんだか気に掛かっ
ていた。
 もしかして、秋葉としてはこの点数でも不本意なのかな。
 満点以外は意味がありません、とか言い出してもおかしくない。
 だが、予期に反した姿が、視界に入った。
 妙にもじもじとしている姿。
 何とも言い難い、珍しい姿。



 秋葉の試験結果を見ての、兄妹の会話です。
 一応、秋葉誕生日記念SS。
 特に起伏のない日常ものが好きな方なら。

宴の後で (1665) (02-12-25 00:25)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 琥珀 翡翠

「メリークリスマス、翡翠ちゃん。乾杯」
「乾杯」

 小さくカツンと音がする。
 いろいろと疑問が頭に浮かんだが、翡翠は口に出す事無く、良い香りのする
赤燈色を啜った。
 口の中に芳香が広がり、そして消えていく快感。


 イヴの夜の喧騒の遠野家クリスマスパーティ……の終わった後。
 台所で働く琥珀と翡翠。
 和やかな雰囲気のもと、現れた志貴は……といった短いお話です。 

宴の後のその後で (2811) (02-12-29 18:30)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 琥珀 翡翠

「それはそうですよ。
 今だけはわたしと翡翠ちゃんで志貴さんを独占しているんです。
 なんとも、贅沢な気分ですね」
「そういうものかな?
 まあ、秋葉たちが混ざったらとんでもない事になるからな」
「姉さんの言う通りです。
 少し、秋葉さま達に申し訳なく思えますが……」

 そう言いながらも翡翠は動きを止めない。
 手の中の二つの感触、それを味わうように掌で転がしている。
 

 ってな感じで綴るクリスマスSS『宴の後で』の続きです。
 冒頭の注意に気をつけてお読みください。 

弟の境界線 (5187) (03-07-27 00:16)

 なんだろう。
 暖かい。
 これ……?

 有間?
 ああ。
 有間だな。

 あたしの胸に顔埋めるようにして……。
 まだ眠っている。
 ふふふ。
 可愛いな。
 ぎゅっとしてやろう。
 ……。
 ……?
 ……!

 ゆっくりと寝ぼけた頭に、知覚したものが浸透した。
 有間を抱き締めるようにして、眠っていた姿。
 それを殴られたが如く認識した。



一子から見た、もう一人の弟的存在、志貴。でも……。
旧作改変企画の一つで「乾さんちのお姉さん」を元にしています。
いちおう全年齢向けです。……表は。

手慰み (4041) (04-12-11 12:23)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 18禁 遠野志貴

睡眠前のひと時。
 まだ眠気は訪れず、身を横たえてはいても意識ははっきりとしている。
 天井を向いたままで、志貴は今日あった事など考えるともなく考えていた。
 そんな時だった。

 唐突に。
 志貴はもよおした。


志貴のむにゃむにゃ。いちおう18禁にしておきます。

指ヲ弄ブ (1939) (02-11-25 00:25)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 18禁 翡翠

 再び、翡翠は両手で志貴の手を取った。
 唇が近づく。
 翡翠の柔らかい唇が、志貴の指先に触れた。
 手を動かし、顔も動かし、唇の合わせに指を滑らせる。
 最初はそろそろと触れるだけの感触。
 

 ……といった感じで、ただ最初から最後まで、翡翠が志貴の指を
しゃぶる話です。
 本当にひねりもなく、それだけ。
 多分18禁とかじゃないと思うんですが、いちおうチェックつけ
ときました(苦笑

教えてあげる (2831) (03-01-01 00:15)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 短編読切 アルクェイド 琥珀

「ええと、志貴いる?」
「あいにく、お出掛けになっています」

 妙な質問ね、と琥珀は口の中で呟く。
 やっぱりどうにもおかしい。
 いつものアルクェイドであれば、直接志貴の部屋へと飛び込んで一悶着起こ
すか、そうでないにしてもまっすぐ玄関に向かうのが普通。
 こんな処でうろうろしていて志貴の様子を訊ねるなど、あまり考えられない
行動だった。



 志貴の留守にやって来たアルクェイドは、琥珀にある相談を。
 その中身とはいったい?
 サイト開設一周年記念のアンケートの御礼に書いたSSを手直しして
再利用してる一品。前に書いた某作品の裏的なお話です。

月下繚乱 (7332) (02-10-27 19:57)

 一度目は偶然、二度目は……。

 妖は妖を呼び
 魔は魔に惹かれあうのか?

 邂逅する柏木の血と、遠野の血。
 そして、魔を狩る血を宿す志貴は……。

 ってな嘘あらすじは置いておいて、長らく放置の名『月姫』『痕』
『とらハ3』のクロスオーバー名ばかり連載温泉物、細々と更新です。
 今回は二章前半ですが……、会話ばかりだし足踏みしてて地味。
 
 後半に期待しましょう。……いつになるのやら(他人事のように
 

次は何を? (2220) (03-01-20 21:35)

_http://hitoro.webdeki-hp.com/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 両儀式

空衣祭投稿作品SS部門21作品目です、ご参加ありがとうございます

予期せぬモノに遭遇したら、だいたいの人間は戸惑い、言葉を失う。
 ぽかんと口を開けて固まり、思考すら停止してしまうかもしれない。
 僕の知人の中には、目の前を突然ダチョウの群れが走り抜けていったとして
も、平然と数を数えているような人達もいるけれど、少なくとも僕はそうした
普通の反応を示す。