□ ちょっと、足りない (2773) (04-03-27 19:43)
のちさんから、AcidRainにご寄稿いただきました。
空の境界ショートSSです。
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ほんの少しの、誰も気が付かないような、小さな変化。
けれど、それは、確かに、染みこむような変化だった。
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のちさんから、AcidRainにご寄稿いただきました。
空の境界ショートSSです。
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ほんの少しの、誰も気が付かないような、小さな変化。
けれど、それは、確かに、染みこむような変化だった。
和音さんからご寄稿頂いた空の境界SSです。
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「……で、僕の所に来たのかい?」
「ええ。折角だから、兄さんの部屋でも掃除しようかと思ったんですけど」
私は兄である黒桐幹也のアパートに押しかけ、いや遊びに来ている。
そう、これまでみたいに待っている必要はどこにもない。会いたいならこっち
から
乗り込んでしまえばいいんだ。
「そんなに散らかってないだろ?」
幹也は戯けていった。
式乳祭り第5弾SSです!
「標準派SS」第二弾となっております。
四季真さまからご投稿いただきました!!
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「気になりますね……」
「は……? 突然なんですか、橙子さん?――って、この前フリはどこかで見た気がするんですけど」
「それは既視感というものですよ黒桐君。それで、貴方は気にならないのですか?」
「なんか納得行かないけど……というか、何が気になるんです?」
「胸です、胸。乳、バスト」
空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』作品です。
『ハロウィン』をテーマにした12作品。一斉公開です!
秋月さま 、蓮内さま 、hitoroさま 、雨音さま
瑞香さま 、かすがさま 、月詠さま 、しにをさま
権兵衛党さま 、tunaさま 、あかはなさま、須啓
「天然工房」さまからお預かりしました。
AcidRain内のSS「平凡な一日。」を
音声化していただいたものです。
ファイルサイズは大きめですが、是非、お聞き下さいませ。
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いつもの事務所に、いつものメンバー。
つまりは、僕、黒桐幹也が事務作業をし、妹の鮮花が妖しげな書物をよみふけり、
式が姿勢良くただ座っていて、橙子さんがなにやら仕事らしきことをしている。
つまりは、そんな平穏な日常の1コマ。なにか問題があるとすれば、それは―――。
「注意力が散漫だから、いろんなことに巻き込まれるんです。兄さんは!」
鮮花の機嫌が悪いことくらいだろうか。
「式乳祭り」SS第26弾です。
「標準派SS」第10弾となっております!
安田有馬さんよりご投稿いただきました。
諸般の理由により、祭り終了後の公開になってしまいました。
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そんな危機感に煽られた私は急いで事務所のドアへと向かう。しかし・・・
「あっ・・・・うわっ、・・・全然うまくいかねー・・・よっと・・・」
「駄目駄目。落ち着いて。もっと優しく扱ってよ。」
・・・・・・何やってやがるぅっ!!!!!!あのアマぁ!
普段は男装の麗人といった感じの式がなぜ二人きりの部屋で甘い声をだしているのかっ!
怒りのあまり私は歯軋りをしながらドアを睨みつけた。
今私に話し掛ける奴は瞬殺だ。
山口 遼さまから、AcidRainにご寄稿頂きました。
橙子さんSSです。
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「黒桐」
蒼崎橙子の声は、少し黒い。
「それは、私には不可能なことだ」
眼鏡がないので語調が違う。慣れているはずの変化に、幹也はドキリとした。紡がれた言葉は相変わらずだったが、それでも幹也は硬直した。確かに橙子は物憂げに瞼を閉じている。彼はこんなか弱い蒼崎橙子の姿など、見たことはもちろん、想像すらしたことがなかった。
囚われの姫の逆バージョンです。
いや、攫われた人と助けに行く人が逆ということで。
3万Hit記念に春日さんよりご寄贈いただきました!!
「頂きもの部屋」に展示しています。
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「なんだこれ?」
邪魔な鎧を脱いで、その表紙をめくる。
そこには、「囚われの姫(?)」と書かれていて、
「主演/勇者・両儀式
姫(?)・黒桐幹也
その他」
と、書かれていた。
空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
権兵衛党さまからご投稿いただきました。
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「なるほど」
私の話を聞き終わった彼女はニヤリと笑った。
「私のつけたおっぱいミサイルが役に立ったという訳だ」
「あなたが・・・」
私はあきれてものが言えない。だって、
「・・・なんて悪趣味」
空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
権兵衛党さまからご投稿いただきました。
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姉「お」
妹「何だ?腐って膨らんだ牛乳パックでも見つけたか?」
姉「いい加減その路線から離れろ妹」
妹「で、何を見つけたのだ?」
姉「いや、食べ残しなのだが」
妹「結局そこに・・・何だそれは」
姉「だから食べ残し」
妹「私には赤いコートに見えるが」
姉「食べ残し」
権兵衛党さんから、ご寄贈いただきました。黒桐家の面々のお話です。
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「もちろん言葉は選ぶべきですけど、ね。先ほどのは不適当でした」
言ってチロッと舌を出す鮮花に肩を竦めて苦笑する。
やれやれ、聡明な妹を持つとお兄ちゃん稼業が楽でいい。
鮮花も口元を手で隠して笑っている。
「それでどうします?そろそろ助け舟を出しますか?」
「そうだな…」
確かにこのままだと何時間続くか分からない。
大輔さんだって暇な訳じゃないだろうし。
鮮花が救出しようて気になったのも無理は無い。
第一BGMが延々と続く事になるのだし。
それらを鑑みた上で僕は言った。
「放っておこう」
瑞香さまから、AcidRainにご寄稿いただきました。
ほのぼのバカップルな二人をお楽しみください。
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僕はかなり神妙な顔つきだったと思う。
今考えてみれば、はっきりしないことが多い。それだけ気張っていたんだと思う。
喉はカラカラでひりついていたし、なにより彼女を目の前にして、僕は動転していたのだと思う。まず話題をふって、それから感触をさぐって、そして切り出そうと色々画策していたのに、すべてオジャン。
彼女を目の前にした途端、僕は唐突に口にしていた。
「し、式……結婚しよう」
「式乳祭り」SS第21弾です。
「標準派SS」第7弾となっております!
瑞香さまにご投稿いただきました!
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ようは両儀式は女だということ。
俺は男だが、体は女。もちろん主人格も女だから、問題ないといえばそうだ。
ああ確かに問題はない。
しかし――やはり俺はげんなりしていた。
秋月さんから、AcidRainにご寄稿いただきました。
式と幹也の日常のワンシーン。
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「式も、音楽聞いてみれば? 気に入るかもしれないよ?」
科白と行動に、何の関係があるのかを問いたくなる。息がかかるほどの距離、卑怯者。何だってこんなに落ち着いてしまう。幹也なら何かしてきそうなことくらい、解りきっているはずなのに。
「オレは、あんまり興味無い」
「モノは試しだよ。気が向いたら、聞いてみるのもいいんじゃないかな」
「式乳祭り」第12弾SSです!
「手のひら派」SS第二弾となっております!
蓮内さまからご投稿いただきました!
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給料の出ない理由を知って、機嫌を悪くした黒桐を、少しでも楽しませようと思ってした『海に行くぞ発言』だったのに。却下されてしまった。電話を切ったのを確かめてから、もう1度トライしてみるか・・・。
「黒桐、海・・・」
「仕事して下さい。展覧会も控えてるんだし。いや、それよりむしろ給料をください。餓死しますよ、いいかげん」
やっぱり、なびかないか。こうなったら、奥の手を使ってみようか。
「式も一緒だぞ」
「・・・え・・・?」
「式乳祭り」第13弾SSです!
「手のひら派」SS第3弾となっております!
蓮内さまからご投稿いただきました!
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「兄さん。海に行きましょう」
「え?」
ある日、事務所に私が顔を出すと、兄さんの肌が健康的な色になっていました。
師匠も。あの、式でさえも。問い詰めてみると、3人で仲良く海に行ったとか。
私を置いて。3人で。
私を置いて。3人で。
「式乳祭り」第7弾SSです!!
「標準派」SSとなっております!
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「あの、両儀さん? その、少し落ち着いて―――」
「浅上」
彼女を落ちつかせようとした私の言葉は、強烈な意志のこもった言葉で遮られた。
「俺は勝たないといけないんだ」
・・・一体、鮮花といい、両儀式といい。なんの勝負をするつもりなんだろう。
「式乳祭り」SS第13弾です。
「標準派SS」第5弾となっております!
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それにまあ―――。
黒桐も、砂の方が掘るのが楽でいいだろうと思ってね」
―――なにか、不吉な言葉が聞こえた気がしたけど。
「掘るって、何をだ」
聞かなくていい、式。
「ふむ。黒桐も聞きたいか?」
「いえ、いいです。僕は、聞きたくないです」
耳を閉ざす僕の手を引き剥がしながら橙子さんは、嬉々としてささやいた。
「知っているか、黒桐。
捕虜に自分の墓穴を掘らせることは、結構あったようだぞ。ナチスとか」
「ああ! 聞きたくない聞きたくない聞こえない―――!!」
今更ですが、らっきょの面々の大晦日の情景を
綴ったSSです。
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「じゃあ、みんなで年越しをしましょうよ」
そんな提案を最初に口にした時、僕にそれほど深い考えがあった訳ではなかった。
「あ、賛成です。いいですね」
「構わないがね。準備は黒桐がするんだろうしな」
「別に……まあ、いいけどな」
積極的に、あるいは消極的に。
それぞれの違いはあるとしても、
その場の全員が賛意を示してくれたのは、結局の所、
みんな、同じ思いを持っていたからではないだろうか。
お正月の伽藍の堂の面々のお話です。
正月ぐらいは実家に帰れと、鮮花に言われた黒桐は。
――――――
「もう兄さんもいい加減仲直りして下さいね。
別に是が非でも帰れ、っていうつもりはないですけど、せめてお正月ぐらいは」
「帰るよ」
「家族が顔を揃え……え?」
鮮花の抗議の声を遮って、僕が告げた台詞。
その言葉に、鮮花はきょとんと目を開いて、しばし言葉を失っていた。
いつもの面子のお花見での1コマです。
時節ネタとしてはちょっと遅いかも。
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「これか?その名も銘酒『鬼殺し』。
―――比喩じゃなくて、実際に鬼を殺した業物だぞ?」
「そんなもの、人間相手に飲まさないで下さい!!」
冬を迎えたある日。幹也の問いに対する式の答は
――――――
「それで、式。結局、何処の大学を受けるの?
いい加減教えてくれてもいいんじゃないかな」
紅葉の季節が過ぎ去って、空からは時折、白いものが降るようになった頃。
幹也は今までに何度も繰り返してきたその問いを、また私に向かって投げかけた。
幹也の部屋に、食卓代わりに置かれた机。
その上に参考書を放り投げると、私は呆れた気持ちで隣に座る男の顔を見上げて、息をついた。
「……そんなの。勝手に調べればいいだろ」
はだわい3.に寄稿させて頂いた作品です。
仕事で忙しそうな幹也と、それに不満げな式に。
――――――
「倦怠期じゃないのか。お前達?」
伽藍の堂という名前よろしく、ガランとした事務所。
その主であるトウコは、雑誌らしきモノの頁を繰りながら独り言のようにそう言った。
ドラマCD「ALL AROUND TYPE-MOON」後の小ネタ。
ドラマCDのネタバレありますのでご注意下さい。
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「弱いっ! 弱すぎるぜ、幹也っち!
上目遣いで「お願い」って、言われただけで撃沈とは!
そいつはあまりに惚気過ぎってもんじゃ、ありますまいかっ!」
「う、うるさいっ」
どうやらこいつ、一部始終を覗き見ていたらしい。
礼園学院を訪れたシオンのお話です。
以前のシオン来訪の続編的なお話ですが、直接はつながってなかったりします。
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今度は右斜め前を黙々と歩く少女の背中が視界に入った。
艶やかな長い黒髪が静かに揺れている。
彼女の名は黒桐鮮花。
マザー・リーズバイフェの紹介によれば、礼園学園随一の才媛ということだ。
紹介されたとき、秋葉に似ているな、と素直に思った。