□ 夢見た先に (5476) (03-11-30 23:38)
和音さんからご寄稿頂いた空の境界SSです。
──────
「……で、僕の所に来たのかい?」
「ええ。折角だから、兄さんの部屋でも掃除しようかと思ったんですけど」
私は兄である黒桐幹也のアパートに押しかけ、いや遊びに来ている。
そう、これまでみたいに待っている必要はどこにもない。会いたいならこっち
から
乗り込んでしまえばいいんだ。
「そんなに散らかってないだろ?」
幹也は戯けていった。
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和音さんからご寄稿頂いた空の境界SSです。
──────
「……で、僕の所に来たのかい?」
「ええ。折角だから、兄さんの部屋でも掃除しようかと思ったんですけど」
私は兄である黒桐幹也のアパートに押しかけ、いや遊びに来ている。
そう、これまでみたいに待っている必要はどこにもない。会いたいならこっち
から
乗り込んでしまえばいいんだ。
「そんなに散らかってないだろ?」
幹也は戯けていった。
気分転換に煙草を買いに行こうと、腰を上げ、扉の方へと向かう。
ふと、気分が向いて、先ほどの潰れた煙草の箱を取り上げて、ごみ箱へと入れ直そうとすると、壁に掛かっているカレンダーに目が留まった。
(三十路女の誕生日より)
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頭をかきながら、男が内ポケットから携帯を取りだし、電子音とともにボタンを押すと、音は鳴りやみ、また静寂があたりに響く。
そして、僅かに明るみを増した携帯画面に目をやると、男は苦笑しながらひとりごちた。
「まったく、幹也のヤツも相変わらず律儀だな」
(独身男の誕生日より)
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週末、あたりまえの行為として情交する式と幹也。
特別なことではなくなっても、想いの満ち足りる経験であることに変わりはなく。
激甘ですw
両儀“色”祭 投稿SS#28(ロスタイム突入中)
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私は予定通り礼園女学院の中で時を過ごし、自分の意思で生徒会長を務め
そして、ここで、
―― 私はあの人に出会った。
登場人物に指定がないのでここに書きますが、
玄霧先生と黄路さんです。
両儀“色”祭 投稿SS#27(ロスタイム突入中)
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「あの〜」
僕の情けない声が虚しく響く。
それでも自体は何も変わりは無しない。
仕方なく、もう一回呼んで見る。
「あの〜。鮮花さん?
コレは一体どう言う事でしょうか?」
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#26
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声が、聞こえる。
何かを堪え、押し殺している声だ。
わたしこと、黒桐鮮花はその声で目が覚めた。
枕元に置いてあるデジタル時計は、日付が変わったばかりである事を示している。
声は続いている。
声の他に、ベット全体が軋んでいる音も聞こえている。
ふと、考える。
音はこの部屋……――――――黒桐鮮花と浅上藤乃の相部屋から聞こえている。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#23
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昔、人間って生き物は今の二人分の体を持っていて、今よりずっと優れていたって伝説がある。
調子に乗りすぎて神の怒りを買い、全員二つの体に分けられて、男女になったそうだ。
だから、そうやって分けられた半身を人は捜し求めるんだって。
あるべき姿に戻ろうとするんだって。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#22
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「黒桐さん」
「え?ええ、何の話だったかしら」
クラスメイトから声をかけられ、我に返る。
「どうしたの?黒桐さん今日はなんだかうわの空よ」
そう、あの出会いの後。気になって仕方が無いのだ。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#15
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ふたりは黙ったまま、蒼白い世界にいた。
式の部屋。
黴臭い人気のない部屋。
温もりも、暖かみも、なに一つない部屋に、ふたりはいた。
ふたりしかいない世界。
ふたりの身体は雨に濡れていた。それよりもなお、心は濡れていた。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#19
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「賭け…ですか?」
夕日が街の影に隠れようとしている夕方。橙子師はいきなりそんな事を言い出した。
「そうだ。賭けだ」
季節は夏。梅雨明けの空気が開いた窓から流れ込んでくる。今夜も、暑くなりそうだった。
私は橙子師の事務所へ「授業」を受けに来ていた。
「何についてです?」
ちなみに、先ほどまで話していた内容は、とても賭けに応用できるような内容ではなかった。と言う事は、何か突発的な事なのだろう。
橙子師はシャツの胸ポケットから煙草の箱を取り出し、一本銜えて火を付けた。
煙が風に流されて空気に溶ける。
「黒桐と式がどこまで行ってるか」
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#18
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私の体の下で、式が暴れてる。
少しはおとなしくしなさいよ。
このバカ式。
この期に及んでまでジタバタしないでよ。
未だ式は私から逃げようと足掻いてる。
もう。
往生際が悪いわね。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#14
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壱河が私の方を振り向かないのには、もう一つ理由がある。
私が六時ぎりぎりまで部屋に戻らなかった理由を、知っているからだ。私は、女生徒達とほぼ毎日逢引していた。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#13
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夜のベッドの中。
微かな部屋の明かり。
暗がりの中の僅かな光。
思い浮かべる。
光を。
わたしのさして長くも無い人生で、優しく瞬いていたものを。
わたしの兄さんを。
そう、幹也の事を考える。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#12
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目を式の方に向けて、雑誌を閉じる。
そして、幹也は立ち上がり、式の方に向かう。
両手を彼女の頭に乗せたバスタオルに置き、おもむろに拭き始める。
式は黙って拭かれている。
目を下に向けて、時折、拭いている彼の顔を見て。
両手は、ベッドのシーツを掴んでいた。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#10
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我ながら天才的と言える発想だ。
でも、それを伝えようと式の方を向くと……そこには何かものすごく警戒した獣のような顔があった。
「ど、どうしたの?」
「お前がその顔をしたときは、絶対良くないことが起こるんだ」
「酷いなぁ。僕が今まで、式の嫌がる事をしたことがあったかい?」
「…………」
沈黙。肯定の印。
でもこれはただの肯定じゃない。
一杯ありすぎていちいち例を挙げる気になれない、という沈黙だ。
空の境界18禁祭り 両儀“色”祭 SS#2
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私が眼を覚ましたのは、事務所にあるいつものソファーの上だった。天井を見上げた私は、首を捻った。
おかしい、線が見えない。いや、それだけではない。視界がとても狭くなっているし、景色もどこかぼやけている。
瑞香さんよりいただきました。
「秋隆祭り」参加作品・17作目です。
「……どうしたんですか?」
柔らかい微笑みのまま、秋隆はいう。
俯いて覗き込んでくるその柔和な笑顔が織は大好きだった。
やさしく見守るような視線。
ほんのりと浮かんだほにかむような笑み。
柔らかなまなじり。
SCRAWL様の所へ投稿したSSです。
宝物の中にありますので、そちらへ移動して下さい。
私のいただいたキリ番リクエストの画像と合わせてお楽しみ下さい。
……つーても、タイトルと紹介がどうしても一致しないだろうけど(苦笑)
「なあ、幹也。」
「なあに?式」
「そろそろいいかな?」
「? うん。でも、何が?」
たった4行で結婚が決定するなんて、普通は思わない。いや・・・・・・普通に考えていた僕が、 馬鹿だったんだろうな。
「ちょ、ちょっと待て、幹也! お前、一体どこに入るつもりだ!?」
橙子の依頼で荷物を取りに来た黒桐と式は台風に直撃され、やむなく「とある場所」に泊まることになり・・・。
タイトルそのまんまなので・・・元ネタは云わずもがなですね(^^;。
初SSで拙い作品ですけれど、宜しくお願いしますm(_)m。
幹也とおでかけした鮮花。