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湖面に浮かぶ月のように (4938) (03-07-03 00:16)

「あれ〜、シエルじゃない。また志貴にちょっかい出してるわけ?」
「・・・」
「・・・」
二人は黙殺。
志貴の頭の中が『危険』という文字で埋め尽くされようとしていた。
恐ろしい・・・

第3話です。
志貴の苦難は続く。
今回は屋敷での騒動、そして話の本題です。

意外な人物が登場したり・・・

午後降る雨の如く優しく (2747) (03-06-30 00:14)

「ねえ、お願い。
 こんな事、シエルにしか頼めないし……」
「でも、ですね」
「何でもするから。
 シエルが言う事何でも聞くから、だからお願いします」

 何処で憶えたのだろう。
 跪いて、さらに土下座をしようとする。
 まじまじと見つめて、はっとして止める。
 そんなアルクェイドを見たくはなかった。

「わかりました。わかりましたから、おやめなさい」
「じゃあ、してくれるの?」
「……ええ」

 露骨に嫌な顔で、しかし同意する。
 しかしアルクェイドの顔はぱっと輝く。


 サイトの過去作品改変企画SSです。「ねこのめいろ」の某エピソード
を志貴視点→シエル視点に変えての一品です。

空の月紹介SS志貴&アルクェイド〜満月の夜〜 (2609) (03-06-13 00:55)

満月の夜、二人は互いを愛し合う。
全てのモノに線が見えても。
全ての生命に点が見えても。
「それでいいよ。私には線も点も見えないんだから、志貴は私だけを見ればいいよ」
だから志貴とアルクェイドが惹かれあったのは、きっと当然のこと。

空の月志貴&アルクェイド紹介SS
空の月>詳細>紹介SSへとお進みください。

夜ヲ巡ル少女 (1061) (03-06-13 00:15)


 別に勝ち誇ったようでもなく、今度はカソック姿の少女が口を開く。
 その姿に相応しい、諭すような言葉。
 決して高圧的ではなく、柔らかく促し同意を引き出すような物言い。
 ベンチの少女はおとなしく耳を傾けている。
 その様子を、もしも普段の二人のやり取りを知る者が見たのであれば、奇異
の念を抱いたかもしれない。
 さらに金髪の少女が、反発することなく素直に頷いた事に対しても。

 束の間二人の間に、共感さを交えた空気が生まれる。
 数瞬の静寂。


 サイトの旧作改変リクエスト企画で、「夜警」後半の名前や台詞を廃して
統一感を出す……といった意図で書き直しています。
 基本的に「同じモノ」ですので、気が向きましたらどうぞ。

レシピを求めて三千里 (1410) (03-06-12 01:24)

_http://osaka.cool.ne.jp/falmnight/  (archive)   作者:ふぁるむ
月姫&歌月十夜>ギャグ | 短編読切 アルクェイド ななこ

今日も今日とてそれはシエルな一日
襲い来る来襲に一方的に驚きを隠せないななこ
さも当然のごとく立ち向かうシエル
インド人って強いですよね(?)

突発企画「おまえは素手に死んでいますか?」
にて、半年以上のブランクを経て書き上げました
デムパ具合は仕様です、仕様なんですっ!(必死の言い訳

夜祭 (1065) (03-06-01 19:09)

_http://hitoro.webdeki-hp.com/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>シリアス | アルクェイド ロア

死徒祭、延長突入。

きょうはしにをさんから、すっごいのが届きました。


感じる。
 ……。
 間違いは無い。
 間違えよう筈が無い。

 他の誰にわからずとも。
 私にだけはそれはわかる。

 空気の震え。
 大地の響き。

 感じる筈のないそれが確かに、私の体に伝わる。
 訪問者の存在を。
 無造作に、隠れることも無く、石畳の道の真ん中を歩く彼女を。
 ただ追い求めるものの元へと近づくだけの、微塵も迷いの無い足取り。
 不必要に逸る事もない機能的な歩み。 

逆月帝とアルクェイド・ブリュンスタッド (1961) (03-06-01 18:08)

_http://oneday03.hp.infoseek.co.jp/  (archive)   作者:羅音神
月姫&歌月十夜>シリアス | アルクェイド 独自キャラ

涙月〜Cry Moon〜の番外編です。

以前、涙月の第六説掲載時にどうしてオリキャラ逆月帝とアルクェイドが知り合いなのか?
という疑問にお答えするお話です。

闇狩帝と真祖の姫君はどういう風に出会い、そして知り合ったのか?
涙月本編より三年遡り、舞台はヨーロッパのとある村。

よろしければ読んでみて下さい。(若干ページが重いです)

お姫様とお嬢様 (4375) (03-05-31 15:15)

「やっほー、妹」
「〜〜〜〜〜〜〜っ!」

そんな、平和な遠野家の日曜日を破壊する呑気な挨拶が聞こえた――。
いつもといえば、いつもな日常。ただ、今日は志貴が不在な為、
いつもとは少し変わった二人の高貴なお姫様とお嬢様の一幕。

悔輪解縛 / 果されなかった約束 (2104) (03-05-28 23:05)

_http://www014.upp.so-net.ne.jp/misakikouryuu/  (archive)   作者:紅柳 美咲
月姫&歌月十夜>シリアス | アルクェイド シエル先輩 ななこ

アルクGOOD後のアルクとシエルのお話です。

ロアを倒して数ヵ月後、唐突にやってきたシエルの来訪は
アルクに悲しい過去と自分との関係を結びつける鍵だった。
無表情に淡々と過去を語るシエルの存在はアルクの心を傷つける。
「最後に聞かせてください。アルクェイド。
貴女が吸血衝動に負けた時は・・・どうしますか?」
冬の空の下で二人の少女が吐露した悲しみと嘆き。
悲しみは新たな友情を産み、
白い少女は自分の存在と業を静かに抱きしめる。
大切な人を守るために―――
「私志貴のこと愛してる。ずっとずっと愛してるよ。」

魔眼 美編 (6679) (03-05-21 12:45)

_http://www.s.kyushu-u.ac.jp/~sc100046/  (archive)   作者:虎空王
月姫&歌月十夜>ダーク | アルクェイド

1年以上前に登録したのですが、このたび美編のみ修正版をアップしました。物語そのものはほとんど変わらないのですが、文章表現として気になった部分を修正し、多少読みやすくなったかと思います。
業編は修正のめどが立ちません(泣)。

私とは何であるか。
殺人貴? 殺し屋? 退魔士?
それらは一面に過ぎない。
私「七夜志貴」こそは・・・魔術師である。

これは一人の七夜が美を追い求めた物語である。

羽と猫 (3713) (03-04-27 00:16)

「ん、よろしくね」

ニコニコと笑いあう二人。
ひとしきり手を握り合うと、どちらからともなくその手を離す。 

「――じゃ、行こっか」

「……?」

唐突に言い出したあるくぇいどに、
羽居は今度は疑問で首を傾げた。
そんな彼女に、アルクェイドは告げる。

「志貴を探しに。
 ……手伝って、くれるでしょ?」


 異色の取り合わせの二人の物語です。
 何故か人気の無い夜の遠野家を探索する羽居とアルクェイド。

 荒田 影さんより西奏亭への寄贈作品です。

悔輪解縛 / 精霊鎮魂歌 (1846) (03-04-26 14:44)

_http://www014.upp.so-net.ne.jp/misakikouryuu/  (archive)   作者:紅柳 美咲
月姫&歌月十夜>バトル | アルクェイド シエル先輩 ななこ

翡翠、琥珀ルート後の表月姫を描いた悲しいお話。

「・・・最後の落とし前をつけましょう、アルクェイド。
全ての元凶、全ての始まり、貴女の過失が17代に渡る悲しみを生んだ。
・・・ロア亡き今、私は最後の責任を果たさなければならない。」
西の果てにそびえたつ城ブリュンスタッドで
教会の『弓』は真祖の姫に最後の戦いを挑んだ。
姫は消えたロアの居所を知るため、その戦いを受けた。
教会の殲滅機械と真祖の殺戮人形
―――ロアの思いに巻き込まれた者達の悲しい戦い
その戦いを、第七聖典に宿る精霊は決して望んではいなかった。
初めてあった時の主人の願いを、精霊は叶えたくはなかったのだ。