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無原罪児 god mother. (1733) (02-10-29 22:24)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:練馬
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 両儀式 蒼崎橙子

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
練馬さまからご投稿いただきました。

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 事務所の窓から、去っていく藤乃が見える。
私は、デスクに置かれた写真を再び手に取った。
「もし、黒桐の写真なんぞを見せていたら、有無を言わさず追い払う所だったが……」
 写真の男は、私が全く知らない誰かだった。
「彼女も、流れている時間の中で、立ち止まらずに進んでいたか」
 十年の間、ちゃんと藤乃はためらわずに人と出会い、人に関わって来た。
この写真が、その証拠だった。藤乃と写真の男がどういう関係なのか、
私は知る必要も無かったので尋ねなかった。
 仕事を引き受けたからには、完遂させる。それだけだ。

魔術師の試練 〜 鮮花の場合 〜 (841) (02-10-27 00:18)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:tuna
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 蒼崎橙子 黒桐鮮花

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
tunaさまからご投稿いただきました。

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幹也はまた、式のために、危ない橋を渡るつもりなのだろう。
夏の日、幹也が意識不明のまま生死の境をさ迷った日々を思い出す。
それは、幹也の妹(悔しいが)として、そして橙子師の正当な弟子
として、許せないと思った。「橙子師の弟子は私しかいない」これは
立派な動機だと鮮花は確信した。
相手は魔術師だ。幹也を足止めする必要がある。
鮮花の頭脳が思考をめぐらせはじめる。

傷んだ赤 (1336) (02-10-21 22:22)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:瑞香
月姫&歌月十夜>シリアス | 蒼崎橙子 荒耶宗蓮

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
瑞香さまからご投稿いただきました。

後編のご投稿も頂きました! 完結、です。

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 田舎

 最初の感想。
 このヒースロー空港は牧草地の真ん中にある。
 青々とした草原と羊と牛。それにアスファルトの道だけ――。
 なんていうか、日本じゃ考えられない光景。
 そして肌寒くて体に震えが走る。

幸せですか? (1063) (02-10-14 16:45)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:須啓
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 蒼崎橙子 黒桐鮮花

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』投稿作品です。
主催、須啓の作品になります。

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ここは、礼園と橙子さんの事務所の中間点にある駅だ。
でも、兄や式のアパートとは、事務所を挟んで反対側にある訳で、余程の用でもない限り、
兄や式―――もちろん私だって、こんな場所にいるはずが無いのだ。

だからわざわざこんな場所を幹也との待ち合わせの場所に選んだっていうのに!!

「なんで、あんたがいるのよ、こら、式!」
言いながら、窓ガラスを叩こうとした自分の手を、寸前のところで私は止めた。
あの野生動物並みの五感を持つ女ならば、ひょっとしたら気付くかもしれないから。

鮮花の受難 (1508) (02-10-14 16:41)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:かすが
月姫&歌月十夜>ギャグ | 蒼崎橙子 黒桐鮮花

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
かすがさまからご投稿いただきました。

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「待て、軽い風邪だから心配しなくてもいい。そんな事より、大変なんだ」

眼鏡を外している橙子さんは、まるで的を目の前にしているような緊張感を漂わせながら立ち上がった。

「何か、あったんですか?」

ごくりと、咽が鳴る。

「これを見ろ」

そう言って、橙子さんが差し出したもの、それは―――――

a piece of scenery (655) (02-10-10 22:39)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:四季真
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 蒼崎橙子 荒耶宗蓮

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
四季真さまからご投稿いただきました。

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なぜ、引き出しの奥にしまったのか。
 その理由すら忘れてしまったというのに、それは今、依然としてわたしの手の中にある。
 あの日より、わたしは少しだけ歳を経たというのに――
 写真の中の風景は、あの頃と何一つ変わりなかった。

姉妹神技ねお (3882) (02-10-07 23:15)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:権兵衛党
空の境界>ギャグ | 空の境界全般 先生 蒼崎橙子

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
権兵衛党さまからご投稿いただきました。

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姉「お」
妹「何だ?腐って膨らんだ牛乳パックでも見つけたか?」
姉「いい加減その路線から離れろ妹」
妹「で、何を見つけたのだ?」
姉「いや、食べ残しなのだが」
妹「結局そこに・・・何だそれは」
姉「だから食べ残し」
妹「私には赤いコートに見えるが」
姉「食べ残し」

思い出 (897) (02-10-07 23:12)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:蓮内
月姫&歌月十夜>ギャグ | 黒桐幹也 蒼崎橙子

空の境界SS・CG祭り『魔術師の宴』ご投稿作品です。
蓮内さまからご投稿いただきました。

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「・・・あれ?」

「何だ、黒桐。『何か』いたか?」

「いませんよ。何ですか、その嬉しそうな顔は」

「そうか?嬉しそうか?・・・で、何があった?」

「古い、オルゴールですよ。結構な年代物ですね」

廃墟の中で (706) (02-10-06 22:46)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:
月姫&歌月十夜>シリアス | 蒼崎橙子

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
真さまからご投稿いただきました。

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「ああ、生憎と私は君と同じ機関には属していないよ。
 かと言って十字架の眷属というわけでもない。
 私があの街に行くのは、単に後片付けをするだけだからね」

 協会でも教会でもない、と言うことはこの男は――――!

「死徒……!」

魔術師達の一夜 (837) (02-10-05 22:43)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:須啓
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 蒼崎橙子 荒耶宗蓮

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』投稿作品です。

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襲撃者としてはあまりにも一目を過ぎる赤い魔術師に、
蒼崎橙子が陰鬱な視線を向けた。

「多少なりとも目立たない格好をしようとは思わなかったのか? お前は」
「失礼だな。十分に地味だろう? 闇の中で映える炎程度の地味さじゃないか」

「闇夜で映えるのが地味ではない、といっているんだ」

一寸一服 (303) (02-10-02 22:56)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:雨音
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 蒼崎橙子

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
雨音さんからご投稿いただきました。

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 絵画の中に閉じ込められたような世界だった。
 色を持ち、質感を持ち、しかし現実味だけが完璧に欠如している。
 そんな世界の中、私は古い白いテラスに在った。
 その場所には四本足の白いテーブルとあつらえたように四脚の白い椅子。
 テーブルの中央には一輪の名も知らぬ花。
 四脚の椅子の前には淡く香る紅茶。
 添えられたシナモン。

 私はそこで、何を待っているのか。

求める物 (322) (02-10-02 22:51)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:蓮内
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 蒼崎橙子 荒耶宗蓮

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
蓮内さんからご投稿いただきました。

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―――青崎。お前は、何を求める?

私か?私は・・・お前のように“極地”を求めたりはしないさ。

八つ当たり・八つ当たり返し (1078) (02-10-02 22:48)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:秋月
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 黒桐幹也 蒼崎橙子 黒桐鮮花

空の境界SS・CG大会『魔術師の宴』ご投稿作品です。
秋月さんからご投稿いただきました。

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「…また使い込んだんですか。
 どうすればそんなに頻繁に給料を滞らせられるんです…」
「仕方あるまい。掘り出し物があったんだから。
 魔術師たるもの、価値あるものは手に入れなければならんだろう」
「平穏な生活が続いている時に、
 わざわざ物騒なもの買い込まなくてもいいでしょう! 
 そういうのは趣味っていうんです!」
 いい加減苛々も、収集がつかない所まで来ていた。ああもう全く!

Non statim pervenitur ad summum. 〜人はただちに最高の高みに到達することはできない〜 (5197) (02-09-21 11:17)

_http://www5d.biglobe.ne.jp/~sini/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>シリアス | 長編完結 18禁 遠野志貴 蒼崎橙子

 3サイト合同企画「三人祭り」来訪者迎撃作品です。
 阿羅本さんの連作シリーズ、通称「ショタ志貴物」の続編……、のつもり。

 ある目的を持って、ある場所を訪れた志貴。
 そこに待つのは、青子先生と同じ蒼崎の名を持つ女性。
 稀代の人形師にして、魔術師。
 怯える志貴を見て、彼女の目が妖しく光る。
 言われるままに肌を晒す志貴、そして……。


 あくまで『月姫』で『空の境界』じゃないんだよー、と呟いておこう。 

【人形舞悼】 (1131) (02-09-02 07:45)

_http://coop-albatross.info/ClockworK/  (archive)   作者:桜香雪那
月姫&歌月十夜>シリアス | 蒼崎橙子

 人形師である故に私は人形を自らの手で作りもするし、人形に対するそれなりの審美眼も持ち合わせていると自負している。
 そんな私の眼に適う人形は、いまだに無かった。
 無かったのだが。
 その無かった物が、今私の眼前にあった。

桜香雪那様からのCLORKWORKへの寄贈作品です。

契約と約束 (382) (02-08-24 13:56)

_http://www9.plala.or.jp/ntclub/  (archive)   作者:瑞香
月姫&歌月十夜>シリアス | 短編読切 蒼崎橙子

瑞香さんからいただきました。
「秋隆祭り」参加作品・50作目です。


眼鏡をかけ、そしてパチン、とライターのフタをあけ、煙草に火をつける。
大きく吸い、そして吐く。
たなびく紫煙。
それさえも闇に消えていく――。

だから、これは秘密 (1584) (02-06-28 22:50)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:瑞香
月姫&歌月十夜>ほのぼの | 両儀式 蒼崎橙子

「式乳祭り」SS第20弾です。
「標準派SS」第6弾となっております!
瑞香さまにご投稿いただきました!

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 くくくくく。
 まったくもう。
 なんて――。
 なんて――莫迦らしい。
 ついかぶりをふる。
 式はたしかに寝ていたとはいえ、もう二十歳のはず。
立派な成人で結婚さえできるというのに。
 やはり式といえども乙女、花も恥じらうお年頃ということか。

コクトー君の観察日記 (2307) (02-06-25 22:26)

_http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/7902/  (archive)  (geolog) 作者:月詠
月姫&歌月十夜>ギャグ | 蒼崎橙子

「式乳祭り」SS第17弾です。
「巨乳派SS」第4弾となっております!
月詠さまにご投稿いただきました!

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橙子さんはうむと重々しく頷く。



ま、もうどうでもいいや。


「でだ。大体のデータは揃った。
後は細部のデータなのだが」


「?具体的には?」

「胸だ」



「二つじゃないですか?」
そう言った途端。


一気に空気が軋み、殺気が渦巻く。