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騎士二人 (469) (04-04-01 11:09)

「硝子の月」10万HIT記念企画、「狂詩曲」参加作品。

 遥かな過去、闇夜を照らしあげる月を見て物思いにふける黒騎士、リィゾ=バール・シュトラウト。
 自らの忠誠の拠って立つ所以はどこにあるのか。騎士とは、何なのか。
 道に迷った彼に、友である白き騎士、フィナ=ヴラド・スヴェルテンが意外な言葉を口にする……

 「硝子の月」連載作品、「結婚協奏曲」の設定を使って書いていただいた創作作品です。アルトルージュを守りし二人の騎士の姿とその想い、ご堪能ください。

姉妹未満 (3570) (04-04-06 14:59)

「硝子の月」10万HIT記念企画、「狂詩曲」参加作品。

 月の王が死してより幾百年。新たに生まれた王の話を聞き、黒の姫君が千年城へと向かう。
 胸に浮かぶ感情は何なのか、自分に問いかけながら。

 「硝子の月」での連載作品「結婚協奏曲」の設定を使って書いていただいた創作品です。アルトルージュが抱く妹への思い、ご堪能くださいませ。

夜半の邂逅 (945) (04-04-05 05:12)

「硝子の月」10万HIT記念企画、「狂詩曲」参加作品。

 夢か現か、今一つ判断のつかない場所。
 そこで志貴が出会った男は、彼の事を良く知っている。そして志貴もまた自分の事を知っていると語る。
 覚えがない、そう語る志貴に男は微笑む。
「よく思い出してください。あなたは私を知っている」
 そして男は自らの名を口にした。

「硝子の月」での連載作品「結婚協奏曲」の設定を使って書いていただいた創作品です。本編を補完する微笑ましいエピソード、お楽しみください。

夢幻の闇 (4811) (04-01-21 23:07)

月を覆い隠していた闇は…夢幻のものであった

復讐鬼はそう言葉を遺し、暗い世界から光り輝く世界へと旅立った…

誰一人欠けることなく新たな朝を迎えた志貴達は何を思うのか?

そして、彼らはどう応えるのか?

夢幻の闇 エピローグ「うつろい往く、時と共に」


過ぎ去りし流星様より、「硝子の月」にご寄贈頂いたSSです。堂々完結、是非その結末をお確かめ下さい。

万華鏡 (1605) (04-04-01 11:27)

「硝子の月」10万HIT記念企画「狂詩曲」参加作品。

 守役として。朱い月を滅した魔法使いとして。アルクェイドを見守り続けた男、キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ。
 彼女が結婚する。その知らせを受けた彼は思う。遥かな昔、始めてアルクェイドと出会った時の事を。

 「硝子の月」連載作品「結婚協奏曲」の設定を使って書いていただいた創作作品です。
 邪夢猫さん解釈の宝石の翁、その造形をどうぞご堪能くださいませ。

少女には向かない生き方 (6416) (06-03-08 23:46)

吸血鬼になりきれない、でも人間にも戻れない弓塚さつき。
 薄闇をおっかなびっくり歩いている彼女が、雪降り積もる夏の夜、「鬼」たちと邂逅する――

「貴様が勝手に運んでいるだろうが。俺は願い下げだと言った。不愉快だ――とっとと下ろせ。駄賃にバラしてやる」
「しょうがないじゃない、あのままだったら吸血鬼に殺されちゃってたんだよ、殺人鬼さん」
「妙な話を。貴様も吸血鬼だろうが」



 金魚鉢様より、「硝子の月」に頂きました中篇です。

一つの終劇 (1432) (04-06-29 22:51)

止む事無くビョウビョウと風が鳴る。
 大小の雲塊が次々に流されていく。
 その進行を妨げるものは何も無く、まるで無人の荒野を行進する軍勢のように荒々しく、ただひたすらに吹き抜けていく。
 けれど地上ではその風以上に荒々しく、猛々しく、軍靴が大地を削り取り、血の雨が降っていた。
 つい、先程までは。


 アルクグッドエンドから派生する、ちょっぴり暗めな結末です。

全てが終わるとき/ポロロッカの砕ける川辺で/蝉の声を聴いた (4224) (04-08-20 09:59)

充足した日常、幸せな生活。だが志貴は、自分の心に空いた空白に気づく。そして募っていく<今>への疑問......。

とあるエンドの後の、志貴の物語。

連載物。完結しました。

鉄槌 (2744) (09-07-31 14:33)

思いもよらず、裡なる敵に蝕まれ、いつしか魔王へと堕してゆくアルクェイド。己が欲望を解き放ち、真祖の姫としての力を余すことなく用いれば、この驕慢なる美姫に敵う者は存在しない。世界は密やかに、しかし確実に、破断の危地に立った。
だが、驕り高ぶる彼女に向けて撃ち振られるのは、彼女にとっても馴染み深い神の鉄槌だった――

アルクェイドとシエルという、ある意味でお互いを最も知る者同士の物語、
要するに、アルシエっていいよね、拳で語り合うから、ってこと。

Kinder von Mondlicht 第3話 (7901) (05-07-08 01:04)

とらいあんぐるハートとのクロスオーバーですので、そういった作品が苦手な人はご注意ください。
一応、とらハの世界を月姫の世界観で説明するような形で話を進めてはいますが。

今回も月姫パートです、いよいよ月姫サイドととらハサイドが絡み始めました。
シエルの視点から話が進んでいきます。

ナルバレックからの奇妙な指令。
海鳴の街に降り立ったシエル。
人の群れの中、人間離れした美貌の少女に瞳を奪われた。
そう、『人間離れ』した少女の正体は夜の一族と呼ばれる吸血鬼、月の眷属たる一族だった。
彼女の正体を探り続けるシエルはやがて・・・

箱儚 (720) (03-08-26 10:22)

_http://hero-king.hp.infoseek.co.jp/  (archive)   作者:魔術師
月姫&歌月十夜>シリアス | 短編読切 遠野志貴 シエル先輩

志貴と先輩の物語
ほのぼのとした日常と一歩外に出たら現れる現実の世界
現実と虚構の紡ぎだす螺旋模様
〜話の紹介〜
平凡な世界、幸せな夢、廻る回る華燭の灯
閉じた世界、まさに箱庭
人による夢は儚い幻想
それでも彼は夢を紡ぐ
まるでそれしか許されていないかのように
安穏とした虚構の世界
志貴はそこにいることを選んだ
たとえ自分を待っている女性(シエル)がいても・・・

衝動 (1586) (04-01-23 14:44)

――吸血衝動からは決して逃れられない。

拭えぬ罪が後を追ってくる。
忘れる事など出来ない過失が朱い悪夢を呼ぶ。
いかに足掻いても逃れられない過去を証明する為、シエルは黒鍵を開いた。
敵は真祖。アルクェイド・ブリュンスタッド。黄金と純白の吸血姫――。

「わたしはアルクェイドが堕ちる事を願っていた」――

PDFの縦書きVer有ります(推奨)

儚き夢 (1482) (04-08-13 15:46)

>私が翡翠ちゃんだったなら、どうなってただろうか。
>私が秋葉様だったらなら、どうなってただろうか。
>私が志貴さんなら――――
>最近そう思うようになった。
>それは叶わない夢。
>少女のような夢は・・・儚く散るだけ
>例え叶うとしても、私には合わないだろう
>この、汚れきったこの身では

琥珀さんの迷い、葛藤
それを表現したつもりです。

贖罪者の夜 (2096) (03-06-02 23:23)

_http://hitoro.webdeki-hp.com/  (archive)   作者:hitoro
月姫&歌月十夜>シリアス | 長編完結

春の死徒祭

ラストスパート

短編を纏めて、戦記を追加


闇が倦んでいた。



死が満ちていた。


世界は朱で彩られ、血腥い風が抜けていく。

空に浮かぶ月は、まるで血で染めた抜いたかのように紅い。

あまりにも虚しいこの世界で、私は彼女に殺された。


ある村での出来事 (494) (03-05-19 12:53)

_http://hitoro.webdeki-hp.com/  (archive)   作者:KN
月姫&歌月十夜>シリアス |

シエル誕生日記念。
知得留だワッショイ、春の死徒祭!!

お預かりした祭用SS第八弾です。


うだるような暑い日だった。
「ふう」
私は東欧のとある村に来ている。
湖の美しい、森林と山々に囲まれた村。
青々とした空と、まだ山頂に雪を残した山々を湖面に映している。
その美しさはまるで絵葉書から切り抜いてきたような風景だった。

深林の奥で (4390) (03-05-29 20:44)

_http://hitoro.webdeki-hp.com/  (archive)   作者:KN
月姫&歌月十夜>シリアス | アルトルージュ

春の死徒祭

本日も投稿いただきました


彼は一人そこにいた。

深い森の中、地に伏せながらそこにいた。
森に流れる風が彼の全身の毛をわずかに撫で、目を閉じ、それに身を任せていた。

「ここにいたの? 早くおいでなさい」

彼の主人が呼んだ。
彼は呼ばれた方に向かって歩いて行った

夜祭 (1065) (03-06-01 19:09)

_http://hitoro.webdeki-hp.com/  (archive)   作者:しにを
月姫&歌月十夜>シリアス | アルクェイド ロア

死徒祭、延長突入。

きょうはしにをさんから、すっごいのが届きました。


感じる。
 ……。
 間違いは無い。
 間違えよう筈が無い。

 他の誰にわからずとも。
 私にだけはそれはわかる。

 空気の震え。
 大地の響き。

 感じる筈のないそれが確かに、私の体に伝わる。
 訪問者の存在を。
 無造作に、隠れることも無く、石畳の道の真ん中を歩く彼女を。
 ただ追い求めるものの元へと近づくだけの、微塵も迷いの無い足取り。
 不必要に逸る事もない機能的な歩み。