□ 白き妖精のワルツ (1559) (04-03-14 02:20)
イリヤのその後については様々な解釈が可能だと思います。
哀しい話なだけに、作者が描いたこの世界を読者様に押し付ける気など全くありません。
ですが、作者が時季外れに降っていた雪を見ながらつい幻視してしまったので、掲載させて頂きました。
―本文より―
「幸せになる権利が、義務がイリヤにはあるんだ」
そう、シロウは言い切った。
「ね、シロウ。私は確かに恵まれていなかったのかも知れない。けれど…ね、私は幸せだったの」
私が不幸であったはずがない。
もう足が動かない。
拙いワルツは終わりを告げる。儚い夢が終わろうとしている――