■ 月に散る歌─皐月唄─ (850) (04-05-03 19:48)
久しぶりに書いたSS。
弓塚さつきが死ぬ直前に見た幸せな日々の走馬灯。
〜本文抜粋〜
トン。
暗い路地裏で軽い衝撃に貫かれた。
わたしが体を預けてる男の子は魂の抜けかけた顔で中空を見ている。
もしかしたらこんな風なのかな? って少し予想はしていたけど。
「それ」はわたしが思ってるよりも全然痛くなくて、でも決定的になにかが無くなっていく感じがして。
ああ、これが死んじゃうってことなんだろうなー。なんて思ったとき、頭に浮かんだものはたくさんの思い出達────