□ ROBOT MAN (2207) (06-10-01 20:09)
Fate/stay night>シリアス | 短編読切 藤ねぇ 葛木宗一郎 キャスター アサシン
少し前の自分だったら、こんな思考を抱くことがまずありえなかったというのに。
このような余分な考えは切って捨てていたというのに。
ロボットのように。
血肉の破片まで冷徹な歯車で出来た機械のように。
だが、今の自分は切り捨てていたはずの思考に悩み、戸惑いを静かに覚えている。自分の内側からは螺旋や歯車とは異なる血液の循環によって生じる心音が聞こえている。それはかつての自分では聞こえなかったものだ。
自分は変わってしまったのだろうか。
自分は変わってしまったのだろう。
だとしたら、どうして変わってしまったのだろうか。
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無機質で無感動な葛木宗一郎について書いた短編SSです。